太公望

【漢字】太公望
【読み】たいこうぼう
【意味】太公望(のちの称号)は中国の紀元前11世紀ころの人物。大公が望んだ人物を探していると、釣り人の呂尚(りょしょう)が賢者だと周の文王に見出され天下統一を助けた。釣りをする人・釣り好きな人をいう。
【例文1】太公望の仲間で釣り大会を開催する。
【例文2】太公望で知り合ったおじさんに釣りを教わる。
【例文3】老若男女で太公望を楽しむ。

太公望をテーマにした記事

魚がよく釣れる河口付近は太公望で賑わいます

河口付近に人がいるのを見たとき太公望で賑わっていました。平日でも太公望が集って魚釣りを楽しんでいたので何が釣れるのか聞いてみたところ、そのときは鯉とウナギの稚魚でした。鯉は大きいのになると60センチぐらいのが釣れるようで長い竿を出して、練りエサで釣れるのをじっと見つめていました。網を持っているだけの太公望もいて夜になるのを待っていました。暗くなってから河口付近で明かりを灯すとウナギの稚魚が寄ってくるとのことで、それを網ですくってはクーラーボックスの中へ入れていました。稚魚なんか食べるところがないのにどうして取っているのか聞いたところ、ウナギを扱っている業者に売ると言っていました。かなりの人が集まってきているので、網を持っているのがほとんどウナギの稚魚狙いでした。鯉釣りをしていた太公望は日が暮れるとともにいなくなってしまい、ウナギ狙いの人だけが残っていました。ウナギは卵から育てるのはまだ出来ないようで、稚魚を取ってきて養殖をしています。そのため市場に持っていくとキロ単位で売れるようで、冬から春にかけて稚魚が集まるスポットになると、例年たくさんの人が車で来て明け方まで網で取っている姿が見られます。

封神演義における太公望

太公望というと釣りをしているおじいさんというイメージが強いのではないでしょうか。

太公望は、紀元前11世紀、古代の中国「周」という国の軍師でした。本名は呂尚ですが、一般的には太公望と呼ばれることが多いです。
学校で歴史を学習した方なら一度は耳にしたことがある太公望ですが、とても歴史的に有名な人物にも関わらず、経歴などがあまり分からず今でも数多くの説が飛び交っています。

太公望というと、中国の小説「封神演義」が有名ですね。日本でも同タイトルのマンガが20年前くらいに週刊少年ジャンプにて連載されていました。
封神演義内で太公望はいわゆる主人公のポジション。実際に起こった殷と周の戦いを舞台に仙人や妖怪などの架空の存在も交え人間界での戦争、仙界での戦争を描いた物語です。

封神演義内で太公望は姜子牙という名前で登場します。殷と周との戦争における周側の軍師として、さらには仙界の崑崙山側の仙人の弟子、道士として活躍します。
太公望は天命により人間界に降り立つ妖怪達を封神、わかりやすく言うと妖怪をやっつけることで人間界から妖怪を退治し殷を討ち滅ぼし、周の時代を築くというストーリー。
太公望は策士としてとても有名で太公望の緻密で巧妙な策略によって殷を滅ぼすことに成功しました。