癇に障る

【漢字】癇に障る
【読み】かんにさわる
【意味】気に入らない。苛立たせる。
【例文1】あの言い方が癇に障る。
【例文2】嫌味で癇に障る。

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更年期になり癇に障る物が増えました。

もともと短気なところがあり、かっとなりやすいタイプではありましたが、温和な夫と結婚してからは、あの頃の私を知る人は驚くくらい丸くなっていた私。ところが、高齢出産で息子を出産してから、息子のイヤイヤ期の頃に、どうも更年期に入ったらしく、とにかくイライラしたり声を荒げる場面が増えてしまいました。息子にはあたらないようにと気をつけていたので、逆に他の人にあたってしまう事が多く、一番の被害者は夫。次に買い物に行った先での店員さんとか、電車の中や色んな場面で見かけるマナーの悪い人たち。そのうち息子のイヤイヤ期も終わり、落ち着いて幼稚園に通うようになったのに、私のイライラは増すばかりで、色んな事が癇に障って仕方がないのです。ちょうどその頃から今現在まで、ターゲットとなっているのは姑です。前から気は合わない部分が多かったのですが、今はやる事なす事、とにかく癇に障るので、電話にも出たくないし、遊びにも行きたくない、そんな状態です。姑が癇に障る事を言うのが増えたのか、私の更年期障害が進んだのか?答えはないままですが、このままでは大爆発、大衝突が起きてしまいそうと察知している夫から、あまり関わらなくて良いからというお墨付きをもらって今のところは安心しています。これってある程度からおさまるのなら良いのですが、ちょっと不安です。

癇に障りやすい人には気を付ける

「癇に障る」という意味は、今でいう「イラッと来る」という言葉に近いかもしれません。
絵で表すとしたら、こめかみにイライラマークが突然付いてしまうような状態です。

世の中には癇に障りやすい人というのがいます。
ちょっとしたことですぐにカッとなって、怒り出す人もその類かもしれません。

また、自分が気にしていることを相手に言われても、癇に障ってしまいます。
子供で言うならば、今勉強しようと思っていた矢先に、親から「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と言われたら、癇に障ると思います。

大人になればその辺のあしらい方も分かっていて、心の中ではムッとしても、表面上は上手くかわしていけるのかもしれません。
しかし、大人でもそれができない人もいます。

神経質なのか、沸点が高いのか、ちょっとしたことですぐに癇に障るだけではなく、それを周りの人にぶつけてきます。
本人はそれで自分がスッキリしているのかもしれません。

また、怒鳴り付けることで自分の中に溜まっていた欝憤を晴らしているのかもしれません。
そのような大人、特に男性の高齢者をたまに見かけることがあります。

そのような人は人相にも出ていて、怒っていなくても、ちょっとした刺激を加えれば、すぐにでもカッとなって今にも怒り出しそうな雰囲気です。
そのような人を見かけたら、なるべき近づかないように気をつけています。

癇に障るからこそ優しくできる

色々と人付き合いをしていると、どうしても癇に障る相手が出てきてしまうものです。そういう相手に出会ってしまうのは煩わしいと感じる反面、それは避けようのない事象なのかもしれないとも思います。というのも人は一人一人顔が違うように、性格や考え方も一人一人違うからです。だから自分とそりが合わない相手がいたり、自分の癇に障るようなことを言ってくる相手がいたとしても、それは仕方ないのかもしれません。

きっとどんな人であれ、意識的であっても無意識であっても、誰かを傷つけてしまうような言動をとってしまったことがあるのではないでしょうか。傷ついてしまった相手は悲しんだかもしれませんし、あるいは怒りを覚えたかもしれません。けれどこれはお互いが人間である以上、仕方ないことだと考えられます。

以上のことを諸々踏まえると、人というのは誰かに傷つけられてしまうし、反対に誰かを傷つけざるを得ない生き物のように思えます。少し不憫な生き物だなとも感じられますが、それでも人というのは誰かに対して優しくしたり、逆に優しくされることもあります。もし誰も傷つけないような生き物だったら、誰かを優しくすることもできないかもしれません。傷つくことがあるからこそ、優しさが身に染みるのではないでしょうか。