「恩を仇で返す」は、受けた恩義に対して感謝するどころか、逆に害を加えるという意味

「恩を仇で返す」は、受けた恩義に対して感謝するどころか、逆に害を加えるという意味の四字熟語です。

読み方

  • おんをあだでかえす

類義語

  • 恩知らず
  • 恩義忘却
  • 忘恩負義
  • 恩を忘れる
  • 恩を仇で報いる

対義語

  • 恩義に報いる
  • 知恩感恩
  • 恩返し
  • 報恩
  • 感謝

例文

  • 彼氏は彼女に多額の借金を返済してもらったにもかかわらず、「恩を仇で返し」、関係を絶ってしまった。
  • 会社は長年勤めてくれた社員をリストラしたことで、多くの批判を浴び、「恩を仇で返した」と言われている。
  • 彼は恩師の忠告を無視して悪い道に進み、「恩を仇で返した」末路を辿った。

使い方

「恩を仇で返す」という言葉は、道徳的に非常に悪い行為を表現する際に使われます。
単に恩義に感謝しないだけでなく、故意に相手を傷つけたり、裏切ったりするような行為を指します。

歴史

「恩を仇で返す」という言葉は、中国の故事成語から由来しています。
中国の春秋時代に、晋の文公という人物が、大夫の介子推(かいしたすい)から命を救われたという故事があります。
文公は王位に就いた後、介子推を冷遇し、介子推は山奥に隠居してしまいました。
文公は介子推を呼び戻そうとしましたが、介子推は拒否し、文公は山に火を放ちました。
介子推は子供と共に焼け死んでしまい、文公は深く後悔したと言われています。

教訓

「恩を仇で返す」という言葉は、恩義に感謝することの大切さを教訓としています。
人は誰しも、いつか誰かの助けを借りることがあります。
そのような時には、感謝の気持ちを忘れずに、相手に対して誠実に接することが大切です。

まとめ

「恩を仇で返す」は、道徳的に非常に悪い行為を表す四字熟語です。
恩義に感謝することの大切さを忘れずに、誠実に生活することが重要です。

参考URL:
恩を仇で返す(おんをあだでかえす)とは? 意味や使い方 - コトバンク