「向こうに回す」とは、相手とする、敵とするという意味の言い回し方

「向こうに回す」とは、相手とする、敵とするという意味の言い回し方。
読み方: むこうにまわす

意味:

  1. 相手とする。敵とする。
  2. 議論や交渉などで、相手側に譲る。
  3. 仕事や責任を他の人に任せる。

語源:

    1. その人を、自分とは反対側に置く意から。
    1. 勝負事などで、相手側に主導権を譲ることから。
    1. 責任などを他の人に押し付けることから。

例文:

  1. 彼とは意見が合わないので、向こうに回すことにした。
  2. この問題は、専門家に向こうに回すのが最善だ。
  3. 彼は面倒な仕事はいつも向こうに回す。

類義語:

  1. 対立する
  2. 譲歩する
  3. 丸投げする

対義語:

  1. 協力する
  2. 主導権を握る
  3. 責任を取る

使い方:

「向こうに回す」は、文脈によって異なる意味を持つので、注意が必要です。

  1. 相手とするという意味で使われる場合は、相手と対立する、敵対するという意味合いになります。
  2. 議論や交渉などで、相手側に譲るという意味で使われる場合は、自分の意見を主張することを諦め、相手側に主導権を譲るという意味合いになります。
  3. 仕事や責任を他の人に任せるという意味で使われる場合は、自分が責任を負うことを避け、他の人に負担を押し付けるという意味合いになります。

例文解説:

  • 例文1: 彼とは意見が合わないので、向こうに回すことにした。

この例文では、彼と意見が合わないために、議論しても無駄だと判断し、彼を敵対する相手と見なして、距離を置くことを決めたという意味になります。

  • 例文2: この問題は、専門家に向こうに回すのが最善だ。

この例文では、問題が複雑で自分たちでは解決できないため、専門家に任せて解決してもらうという意味になります。

  • 例文3: 彼は面倒な仕事はいつも向こうに回す。

この例文では、彼は面倒な仕事は自分ではやりたがらず、他の人に押し付けているという意味になります。

補足:

  • 「向こうに回す」は、日本語の慣用句であり、英語で直訳しても意味が通じません。英語で同様の意味を伝える場合は、文脈によって異なる表現を使う必要があります。

  • 例1: 「to oppose」、「to confront」

  • 例2: 「to yield」、「to concede」

  • 例3: 「to delegate」、「to pass the buck」

参考URL:
「向こうに回す」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書