「天にも昇る心地(てんにものぼるここち)」は、日本語のことわざで、非常にうれしい気持ちのたとえです。
意味
- 非常にうれしくて、うきうきする気持をたとえていう。
- この上なくうれしい気持ち
- 大喜びする
- 舞い上がるほど喜ぶ
- 感激する
語源
「天にも昇る心地」の語源は、仏教の思想から由来しています。
仏教では、人間は死後、六道と呼ばれる輪廻を繰り返すと考えられています。
六道とは、天道、阿修羅道、人間道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの世界のことです。
天道は、六道の中で最も 優れた世界であり、悟りを開いた仏が住む世界です。
人間は、善行を積むことで天道に生まれ変わることができると考えられています。
「天にも昇る心地」ということわざは、人間が非常に うれしい 気持ちになった時、まるで 天道に生まれ変わったような 気持ちになるというイメージから生まれたと考えられます。
使い方
- 例文1: 合格通知が届いた時、彼は天にも昇る心地だった。(Gōkakutō ga todoita toki, kare wa ten ni mo noboru kokochi datta.) - 合格通知が届いた時、彼は天にも昇る心地だった。
- 例文2: 彼女は、念願の海外旅行に行くことができて、天にも昇る心地だった。(Kanojo wa, negai no kaigai ryokō ni iku koto ga dekite, ten ni mo noboru kokochi datta.) - 彼女は、念願の海外旅行に行くことができて、天にも昇る心地だった。
- 例文3: チームが優勝した時、選手たちは天にも昇る心地だった。(Chīmu ga yūshō shita toki, senshutashitachi wa ten ni mo noboru kokochi datta.) - チームが優勝した時、選手たちは天にも昇る心地だった。
類義語
- 舞い上がるほど嬉しい
- 感激する
- 大喜びする
- 浮かれ上がる
- 欣喜雀躍
英語表現
英語では、「天にも昇る心地」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- Be over the moon: 非常に喜ぶ
- Be on cloud nine: 非常に喜ぶ
- Be ecstatic: 非常に喜ぶ
- Be thrilled: 非常に喜ぶ
- Be overjoyed: 非常に喜ぶ
その他
「天にも昇る心地」ということわざは、古くから使われてきたことわざです。
現代社会でも、様々な場面で使われる表現です。
人は誰でも、うれしい 気持ちを味わうことで、幸せを感じることができます。
「天にも昇る心地」ということわざは、うれしい 気持ちの大切さを示唆している言葉と言えるでしょう。