「風前の灯」とは、 風に吹かれて、今にも消えそうな灯火のことを言います。
読み方:ふうぜんのともしび
意味:
- 風に吹かれて、今にも消えそうな灯火のこと。
- 転じて、危険が迫っていて、今にも滅びそうな状態のこと。
語源:
- 中国の故事「晋書」から。
使い方:
- 「会社は風前の灯火であり、倒産の危機が迫っている」
- 「彼の命は風前の灯火であり、いつ逝ってもおかしくない状態だ」
- 「このプロジェクトは風前の灯火だが、諦めずに最後までやり遂げよう」
類義語:
- 風前の燈火
- 風前の燭
- 朝不保夕
- 危篤
- 危殆
対義語:
- 安泰
- 盤石
- 安定
- 健在
例文:
- 老舗企業の倒産:創業百年以上の老舗企業が、経営不振に陥り、風前の灯火となった。かつては業界を牽引する存在だった企業も、時代の変化に対応できず、ついに倒産の危機に直面してしまった。
- 患者の容態:病床に伏せる患者の容態は、風前の灯火である。医師から、もう長くないと宣告された患者は、家族に見守られながら、静かに最期の時を待っていた。
- 絶滅危惧種:密猟や環境破壊の影響で、多くの動物が絶滅危惧種に指定されている。これらの動物たちは、風前の灯火のような存在であり、私たち人間が手を差し伸べなければ、近い将来、地球上から姿を消してしまうかもしれない。
補足:
「風前の灯」という言葉は、物事のはかなさや危うさを表す言葉としてよく使われます。人生はいつ終わるかわからないというように、何事も永遠に続くわけではないことを理解し、一日一日を大切に生きることが大切です。