立錐の余地もない

【漢字】立錐の余地もない
【読み】りっすいのよちもない
【意味】人や物がぎっしり詰まって隙間がない。
【例文1】ライヴ会場は立ち見席まで立錐の余地もない。
【例文2】デパートのバーゲンセールで立錐の余地もない。
【例文3】立錐の余地もない商店街。

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立錐の余地もないほど賑やかなのはある意味うらやましいです

「立錐の余地もない」とは、錐を突き立てるほどの隙間すらないという意味ですが、そもそも錐を持っている人など何人いるでしょう。
錐は木材に穴を開けるための道具で先端が鋭くとがっています。
それを突き立てる隙間もないほどの混雑ぶりは、地方の田舎では中々お目にかかれません。
空家や空き地があちこちに見られ、錐を突き立てるどころか軽トラが不法投棄されかねないほどに場所が空いています。
使われていない場所ですが、そのくせ所有権はきっちり主張されています。
一定期間が経過しても空き地のままなら、購入されることなどまず期待できません。
虫歯が広がるごとく、空き地が空き地を呼び町が廃れていくさまは虚しいものがあります。
これは郊外の民家よりも、廃れた都市部の駅前商店街などにこそ良く見られる現象です。
地価は不相応に高く、建物はひしめき合っているのに来客数はほとんどなし。
優良駐車場しかない場所では、駐車料金無料を当然と考えている一般消費者は寄り付きもしません。
さらに酷いことに郊外に店舗計画があると中央が廃れるので許可しないという身勝手さです。
状況的には錐が刃先を上にして並んでいるかのごときもの、賑わう訳がありません。
そのような行政では人口が減少の一途をたどるのは至極当然なことと言えるでしょう。