「お株を奪う」とは、その人の得意とすることを、別の人間がうまくやってのけること。
読み方: おかぶをうばう
意味:
- その人の得意とすることを、別の人間がうまくやってのけること。
- 自分の得意分野で、他の人に先を越されてしまうこと。
語源:
- 江戸時代、株仲間と呼ばれる商売の独占権を持つ商人たちがいた。その独占権を奪われることを「お株を奪われる」と言ったのが由来。
例文:
- 彼は、料理が得意だったが、最近では娘にお株を奪われている。
- 新しい技術の登場によって、従来の技術はお株を奪われた。
- 最近、彼は仕事でミスが多く、部下にお株を奪われそうになっている。
類義語:
- 先を越される
- 追い越される
- 取って代わられる
- 牙城を崩される
- 地位を奪われる
対義語:
- 独占
- 優位に立つ
- 勝ち誇る
- 得意とする
- 自信を持つ
補足:
- 「お株を奪う」という言葉は、必ずしもネガティブな意味合いではありません。
- 競争によって技術が進歩したり、新しいアイデアが生まれたりすることもあります。
参考:
- 故事成語辞典
- ことわざ辞典
- Wikipedia
その他
- 「お株を奪う」は、日本語独特の表現です。英語では、「steal someone's thunder」、「beat someone at their own game」、「upstage someone」などの表現が近い意味になります。
例文:
- A: 田中さんは、いつもプレゼンでみんなを笑わせていたんだけど、最近佐藤さんが登場してからは、彼の出番が減っちゃったね。
- B: そうだね。佐藤さんは、ユーモアセンスだけでなく、話す内容も論理的で説得力があるから、田中さんのお株を奪っちゃった感じだね。
- A: 田中さんには、新しいネタを考えて頑張ってほしいね。