「親の脛をかじる」とは、大人になっても経済的に自立できず、親に養ってもらっている状態を指す慣用句です。
語源
「脛(すね)」は、膝から足首までの部分を指します。古くは、労働によって生計を立てることを「脛を削る」と表現していました。つまり、「親の脛をかじる」とは、親の労働によって得た収入を自分の生活費に充てるという意味になります。
意味
「親の脛をかじる」は、単に経済的に自立できていないだけでなく、社会的な責任を果たせていないというニュアンスも含まれます。また、親に負担をかけているという側面もあります。
使い方
「親の脛をかじる」は、以下のような状況で使われます。
- 大人になっても働かず、親に養ってもらっている人
- 働いてはいるが、収入が少なく、親から援助を受けている人
- 学校に行かず、家に引きこもっている人
例文
- 30歳になってもまだ親の脛をかじっているなんて、恥ずかしいと思わないのか?
- 彼は大学卒業後、就職せずにずっと親の脛をかじっていた。
- 不景気で仕事が減り、親の脛をかじるようになってしまった。
類義語
- 親掛かり
- 親頼み
- 親の寄生虫
- 甘えんぼ
- 無責任
対義語
- 自立
- 自活
- 一人立ち
- 自立心
- 責任感
英語表現
- live off one's parents
- be a freeloader
- be a burden on one's parents
- be dependent on one's parents
- be a leech
まとめ
「親の脛をかじる」は、大人になっても経済的に自立できず、親に養ってもらっている状態を指す慣用句です。自立心や責任感の欠如を批判的に表現する言葉として使われます。