亀の甲より年の功(劫)

【漢字】亀の甲より年の功(劫)
【読み】かめのこうよりとしのこう
【意味】亀の甲の価値より経験豊富な熟練者の言うことがためになる。
【例文1】大卒の新人より主婦歴50年の経験と知恵は亀の甲より年の功だ。
【例文2】祖母の知恵は亀の甲より年の功だ。

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亀の甲より年の功とは

「亀の甲より年の功(劫)」とは、年長者の知恵や経験は貴重なものなので尊重すべきだという意味です。このことわざの由来は昔から亀は万年生きると言われていて、それに比べ人間は80年程しかない人生だが、その年月で培った知恵や経験は何事にも代えがたいほど価値があるものだということからきています。本来は亀の甲より年の劫と書き、この劫はきわめて長い時間を意味します。亀の甲と年の劫の「こう」の同じ音の部分を語呂合わせにしています。
例文として「亀の甲より年の功と言うだけあって祖母の言うことはいつも正しい。」といった使い方をします。
私も祖母がいて生活の知恵をよく教えてもらっています。亀の甲より年の功と言うだけあり、祖母の教えはいつも感心させられることばかりです。歳をとると若い人間より能力も低くなりはしますが、その歳月で得た経験や知恵はやはり素晴らしいものばかりです。特に今のような何事にも便利な世の中になる前からの経験なので私たちでは思い浮かばないような知恵をたくさん持っています。これからも亀の甲より年の功と言うことわざがあるように年長者の意見や知恵はしっかり聞き、それを自分の知恵として次に繋げるように吸収していきたいと思います。

「亀の甲より年の功」に見合う年齢の重ね方をしたい

「亀の甲より年の功」と言われるように、長年生きた人でないと得られない経験のようなものがあります。
若いうちからどんなに優秀で何でもできる人でも、年配者には叶わないこともあります。

長く生きていると、生きて行く知恵のようなものが身についてきます。
これはいろいろなことを経験しないと得られないことです。

高齢者になるにつれて、角が取れて正確に穏やかさが出てくるのは、いろいろな経験をした証なのではないかと思います。

若い時は体力もあるので、自分で何でもできると思いがちです。
確かに勢いだけでこなしてしまうこともあるかもしれません。

その分、数多くの失敗もしてしまいます。
失敗から学ぶことも多いので、チャレンジすることは大切だと思います。

それを何度も繰り返して、ようやく人生が少しわかりかけてきた頃、穏やかに過ごしていけるのではないかと思います。
年配者の深みのある話には説得力があるのも、こうした多くの経験を踏まえた上での話だからこそだと思います。

しかし、中には年齢だけを重ねても、中身は空っぽのままということにもなりかねません。
中身もきちんと年輪を重ねていきたいものです。

そして、年の甲にふさわしい人格を身につけて行きたいと思っています。