「人口に膾炙する」とは、多くの人に知れ渡り、もてはやされるという意味

「人口に膾炙する」とは、多くの人に知れ渡り、もてはやされるという意味。

「人口に膾炙する」(じんこうにかいしゃする)は、詩文などが多くの人々に愛唱され、広く知れ渡り、もてはやされるという意味の四字熟語です。

「人口」は、人々の口にのぼること、つまり世間の噂や話題を指します。「膾炙」は、細かく切った生肉を膾(なます)に、焼いた肉を炙(あぶりもの)にたとえ、どちらも美味しくて誰でも好むことから、「多くの人が好んで口にする」という意味を表します。

由来

この四字熟語は、唐代の詩人である斉己(せいこ)の詩の一節から由来しています。

人口膾炙声名播(じんこうかいしゃせいめいばん)

訳:私の詩は多くの人に愛唱され、世間に広く知れ渡っている

使い方

「人口に膾炙する」は、主に詩文、小説、音楽、流行語など、多くの人々に親しまれ、広く知れ渡っているものについて使用します。

例文

  • その歌手の曲は人口に膾炙する大ヒットとなった。
  • 古典小説は時代を超えて人口に膾炙する。
  • 彼のスピーチは人口に膾炙する名言を残した。

類義語

  • 家喻戶曉(かえゆうこしょう):家でも外でもよく知られている
  • 膾炙人口(かいしゃじんこう):多くの人々に知られている
  • 世に聞こえる
  • 名を馳せる
  • 評判になる

対義語

  • 知る人ぞ知る
  • 埋もれる
  • 無名
  • 忘れられる
  • 評判が悪い

まとめ

「人口に膾炙する」は、多くの人々に親しまれ、広く知れ渡っていることを表す、ポジティブな意味を持つ四字熟語です。日々の生活の中で、このような作品や流行に出会う機会があれば、ぜひその魅力を味わってみてください。

参考URL:
人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書