合従連衡

【漢字】合従連衡
【読み】がっしょうれんこう
【意味】利害の状況に合わせて組織と結びついたり離れたりする。
【例文1】A社は業績が落ちたのでB社と契約して合従連衡する。
【例文2】子会社と合従連衡する。
【例文3】下請け業者と合従連衡する。

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合従連衡ってなんぞや?

知り合いとテレビのニュースを見ていて、もうすぐ解散総選挙のニュースをしていたときに、
「どこ入れよう?民進党かな?」
「あそこの合従連衡は利害が酷すぎてよー投票できひん」
と言っていました。
「へ、がっしょ、なにそれ?」
「合従連衡(がっしようれんこう)、自分の利害のために他の党と組んだりはなれたりすることやで」
知り合い曰く、昔の中国で国同士がそれぞれの利害のために組みあったり、別れさせたりすることが語源と言われています。
民進党は自分の利害のために共産党と組みあったり、維新の会と組み離れてるのがそういう事、といっていました。
で、合従連衡の意味をよく調べなおすと、むしろ自民党の方が合従連衡をしているようと思いました。
公明党と組んで、野党を分断させて一部(維新の党とか民進党の離党議員とか)の議員を引き入れて民進党はじめ野党を分断させる。元々、自民党はマスコミや企業の手をかりて野党を分断させるのが得意なので、あーまさに・・とか思いました。
で、もうすぐ解散総選挙なのですが、さすがに悩みます。私は比較的アンチ自民党なのですが、民進党の議員の自分の利害のための節操のなさを見るととても入れようとは思えないし、かといって「このハゲー(今は離党したけど」を擁立する党も・・悩んでいます。

時代の流れとともに合従連衡は行われていきます

合従連衡は元は中国の戦国時代からある言葉ですが、日本においても使われることがあります。社会において規模が大きくなった組織は、効率化を図るために合従連衡が行われます。合従連衡は合併や解散または結びつきや離れることを意味します。景気がいいときは次々と子会社がたくさん出てきますけど、景気が悪くなると似たような会社同士が合併していきお互いを助け合っていきます。歴史は繰り返すといいますけど、長いスパンで見ればくっついたり離れたりしています。政治の世界でも解散総選挙などを行うとき合従連衡が起こるがあります。解散総選挙になる前に離党し選挙に備えて合従連衡をしてくる議員もいて戦略的に使われます。合従連衡した直後は世間から冷たい視線を浴びて批判が相次ぐこともありますが、時間が経ち成功していけばあとから良かったと思えることもたくさんあります。身近な例で合従連衡を見るとするならばコンビニではないでしょうか。これまではたくさんのコンビニ会社がありましたが、飽和化してきて行き届いてくると、よりよいサービスを顧客が求めてきます。力の弱いコンビニは売り上げが下がってくるので吸収合併していきます。セブン、ファミマ、ローソン、ミニストップなど大手のコンビニが残りましたが、今後吸収合併が進めば地方のコンビニも合従連衡が行われていくのではないかと思われます。

「合従連衡」

その時々の状況によって、周りの人達と手を組んだり辞めたりする事を「合従連衡」と言います。イメージで言えばとても世渡りの上手い存在ではないかと想像に難くはありません。情勢を巧みに読んで、自分の足りない所を補ってくれる味方を場合によって増やして行くし、不要となれば早めに手切れを敢行する。この言葉の由来になった時代が、戦乱の中国です。戦況を見極められなければ隣国に攻め滅ぼされる事態となりますので、特に小国ともなれば周りに注意深く目を光らせる必要があります。それだけの変わり身の早さを見せれば、傍目には節操のない様に映るかも知れません。しかし、実力がある者ならともかくそれが劣るものであれば、そういう手段に頼るのも致し方ないかもしれません。まずは自身が如何に生き残るかが重要であり、そこに至る方法に拘る余裕の無い者に勝ちの美学を求めるのは酷というものです。形振り構わず生き残る事を優先できる人は、いざという時思い切った決断が出来ると思われます。一見薄情に見える判断も、全体の事を考えればそうせざるを得ない場合が往々にして起こり得るのです。もしかしたら仲間からさえ批判が紛糾するかもしれませんが、その事に臆することなく決断できる人こそ、真の指導者になれると思います。時代は生ものであり、常に鮮度が変わってしまいます。だからこそ上手に状況判断する風を読む目が求められるのです。