物の用

【漢字】物の用
【読み】もののよう
【意味】何らかの役。
【例文1】物の用にも立たない男。
【例文2】物の用にもならない。
【例文3】これは物の用になるかもしれない。

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「物の用」に立たないものから幸運を掴むおとぎ話

「物の用」とは「何かの役」という意味で、使い方も一緒で、「物の用に立たない」などと使います。物の用に立たないと思われたものが、だんだん良い物に代わっていくお話があります。「わらしべ長者」です。貧乏な暮らしに嫌気がさしていた男が、観音様にお願いすると、夢のお告げで「起きて初めに手に触れたものを大事にして旅に出よ」と観音様に示されて、朝、観音堂を出るとすぐにつまづいて、一本のわらしべを手にします。男はこんなものと思いながらもそれを手に歩いていくと、アブが飛んできたので、それを捕まえてわらしべに括りつけて歩いていきます。するとそれを欲しがる子どもがいて、母親からミカンと取り換えてもらえないかと頼まれ交換します。ミカンを手に歩いていると、のどの乾いた商人に反物と交換を頼まれ、反物を死にそうな馬と交換することになります。男が馬に水を飲ませると、馬は元気になり男は馬を連れて歩いていくと、大きな屋敷の前で用事で出かけなくてはならない屋敷の主人から、馬を譲ってくれと頼まれます。もし、3年経っても自分が帰ってこなければ屋敷を譲るからと言われます。男は快諾して、主人は大慌てで出かけていきますが、とうとう帰ってこず、男は立派な屋敷を手にいれます。観音様に祈願したことで成功したのだと思いますが、「物の用」に立たないようなものから幸運を掴む、不思議なおとぎ話です。