手に乗る

【漢字】手に乗る
【読み】てにのる
【意味】騙される。
【例文1】うまいこと言ってもその手に乗らないよ。
【例文2】相手に乗るふりをしておとりになる。
【例文3】詐欺師の手に乗る。

手に乗るをテーマにした記事

手に乗るふりをして捕まえようとしました

久しぶりに実家に帰省してのんびりしていると、一本の電話が掛かってきました。
私はその電話を取り、「もしもし」と答えたのです。
するといきなり相手が泣き出し、「どうしたらいいか分からない」と言い出したのです。
初めは何の事か分かりませんでしたが、以前この様な振り込め詐欺の手口をテレビで見た事があり、私はピーンときました。
これは面白いと思い、手に乗るふりをして、捕まえてやろうかと思ったのです。
どうやら会社で使い込みをしてしまい、穴埋めの為のお金が欲しいという設定のようでした。
私が「どうしたらいいの?」と聞くと、相手の男は「最寄りの駅にお金を取りに行くから、そこにお金を持ってきてほしい」と言ったのです。
「分かった、分かった」と私が言った所、「じゃあ頼むよ」と言って電話が切れました。
この後、私は警察に通報して、家にあったボストンバッグを手に取り、目的の駅まで向かいました。
わざとらしくボストンバッグを両手で抱きかかえ、男の登場を今か今かと待ち構えたのです。
しかし待てど暮らせど電話の男は現れず、私は家に帰りました。
どうやら向こうが、こちらのやる事に感付いたようで、姿を現さなかったようです。
折角手に乗るふりをして捕まえようとしたのに、残念でなりませんでした。
この後私は、母にこんな電話が掛かって来たら私の所に直ぐに電話を掛けてねと念を押し、実家から帰ってきました。