腸がちぎれる

【漢字】腸がちぎれる
【読み】ちょうがちぎれる
【意味】腸が裂けるくらい辛い思い。
【例文1】恩師の危篤の知らせに腸がちぎれる思いだ。
【例文2】50になる独身の息子の将来が腸がちぎれる思いだ。

腸がちぎれるをテーマにした記事

思い出す度、腸がちぎれるように辛いです。

叔母との別れを思い出すと、腸がちぎれるように辛くなります。叔母は派手なうちの母とは違い静かで穏やかなタイプの女性でした。生涯独身のままで、うちの母親はシングルマザーだったのでよく私達の面倒を見に来てくれたものです。手作りの絵本をくれたり、習い事には専用のバッグを縫ってくれたりと母親としてはすごく理想的な人だったと思います。私も他の兄弟姉妹も、みんな叔母がすごく大好きでした。
しかし、私が高校生の時に叔母は交通事故で亡くなりました。私達にとってはすごく大切な人だったのですが、地味で静かな性格だった叔母は派手なうちの親戚の中ではかなり浮いていたみたいです。お葬式の時に笑っている人もいました。特に親しくもない人間が死んだ、程度に思っていたのだと思います。これが本当にショックでした。
一番ショックだったのは、そういう叔母のことを何もわかっていなかったことです。高校生になったのに、人の痛みはわかるようになっているはずなのに、叔母の立場や痛みなんて何も気にせず、ただずっと甘えていました。このことに気付いていたら、何かが変わっていたのかもしれません。こうして思う度に、ずっと私は腸がちぎれるように辛くなるのです。

腸がちぎれる

腸がちぎれる。腸と書いて「はらわた」と読むのですね。耐えがたい悲しみを例えた言葉です。ただ悲しいと言うより、怒りながら泣き叫んでいる姿を想像しました。似たような言葉に「断腸の思い」があります。子どもの頃に絵本で知りました。

船で旅をしている男達が、とある島に上陸します。そこには多種多様の動物が暮らしていました。男達は子猿をペットにしようと船に乗せます。年配の人は「可哀想だから返してやりなさい」と注意するのですが、若者達は聞く耳を持ちません。

船が出ると、我が子が居なくなった事に気づいた母猿が追いかけて来ました。それを見て爆笑する男達。やがて、母猿が船に飛び込んで来ます。しかし、ピクリとも動きません。

見ると母猿の腹はやぶけ、腸が飛び出していました。年配者が言います。「おまえ達が遊び半分でやった事は母親にとって、とても辛い事だったんだよ」と。若者達は自分達の愚かさを反省して母猿を手厚く弔いました。

いきなり我が子をさらわれたら、それはショックでしょう。例え冗談のつもりでも、さらわれた側からすれば許せません。イジメにも同じ事が言えます。例え虐める側からすれば遊びのつもりでも、虐められている側からすれば苦しいものです。