「猿知恵」とは、一見気が利いているようで、実は浅はかな知恵のことをいう四字熟語です。猿は動物の中で特に知能が高いと考えられるが、人間のレベルには全く届かない、という判断がその元にあると考えられています。
語源
「猿知恵」の語源は、中国の故事に由来するとされています。
中国の故事によると、あるところに猿の親子がいました。ある日、猿の親子は木から降りて、畑の作物を盗もうとしました。しかし、畑には人間が作った罠が仕掛けられていました。子猿は罠に気づかず、罠にかかってしまいました。母親猿は子猿を助けようとしましたが、助けようとするあまり、自分も罠にかかってしまいました。
この故事から、「猿知恵」は、一見気が利いているようで、実は浅はかな知恵のことをいうようになりました。
使い方
「猿知恵」は、以下のような状況で使われます。
- 子供や若い人が、経験不足で浅はかな考えをするとき
- 大人でも、思慮が浅く、軽率な行動を取るとき
- 一見賢そうに見えて、実は中身のない考えを述べるとき
例
- 子供が、いたずらをして親に怒られた。これはまさに猿知恵だ。
- 彼は、仕事の経験が浅いため、猿知恵のような考えしかできない。
- 彼の話は、一見理屈っぽく聞こえるが、実は猿知恵のような中身のない内容だ。
「猿知恵」という言葉は、浅はかな考えについて批判的に使う言葉です。この言葉を使う際は、相手を尊重する気持ちで使うようにしましょう。
類義語
- 浅知恵
- 浅はかな知恵
- 子供の知恵
- 未熟な考え
- 思慮浅い
対義語
- 深謀遠慮
- 慎重な考え
- 思慮深い
- 賢明な
- 老練な
まとめ
「猿知恵」は、一見気が利いているようで、実は浅はかな知恵のことをいう四字熟語です。浅はかな考えについて批判的に使う言葉です。この言葉を使う際は、相手を尊重する気持ちで使うようにしましょう。
このことわざを教訓に、
- 物事を深く考え、行動する
- 経験豊富な人の意見を聞く
- 思い上がらず、謙虚な気持ちでいる
ように心がけましょう。
参考URL:
猿知恵 - Wikipedia