「断腸の思い」は、日本語でよく使われる慣用句で、腸がちぎれるほど悲しくつらい思いのことを指します。
意味
「断腸」という言葉は、腸が断ち切れるほど痛む様子を表しており、非常に激しい悲しみや苦しみを意味します。 この言葉は、中国の晋の時代の人物である桓温(かんおん)にまつわる故事から由来していると言われています。 桓温は三峡を旅した際、部下が捕まえた子猿の母親が百里余り追いかけた後、力尽きて死んでしまったのを見たそうです。 母親猿の腹を切ってみると、腸が寸断されていたことから、桓温は深い悲しみに包まれたと言われています。
使い方
「断腸の思い」は、主に以下のような状況で使われます。
- 愛する家族や友人を亡くしたときの悲しみ
- 恋愛における失恋の痛み
- 夢や目標を断念せざるを得ない状況
- 思い通りにならない状況への強い悔しさ
例文
- 彼は、母親を亡くした「断腸の思い」で、しばらくの間何も手につかなかった。
- 彼女は、彼の浮気を知ったとき、「断腸の思い」で涙を流した。
- 彼は、病気のために夢を諦めざるを得なくなり、「断腸の思い」だった。
- 私は、試合で負けてしまった悔しさに、「断腸の思い」だった。
類義語
- 心痛
- 哀痛
- 悲嘆
- 悔恨
- 失望
- 絶望
反義語
- 喜び
- 楽しみ
- 満足
- 幸福
- 安堵
注意
「断腸の思い」は、非常に強い感情を表す言葉なので、軽々しく使ってはいけません。 本当に心が痛むような状況で使われるようにしましょう。
その他
「断腸の思い」は、文学作品やドラマなどでもよく使われる表現です。
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「断腸の思い」はどんなシーンで使うのが正解?由来や類語もチェック | Domani 断腸の思いとは非常につらく悲しい心 境のこと。言葉の由来や例文、類語などご紹介