煮え湯を飲まされる

【漢字】煮え湯を飲まされる
【読み】にえゆをのまされる
【意味】信頼していた相手や身内に裏切られる。
【例文1】 保証人になった旧友が逃げて煮え湯を飲まされる。
【例文2】友人に意中の子の事を相談していたら、友人が付き合うようになって煮え湯を飲まされた気分だ。
【例文3】スタッフにレシピを盗られ煮え湯を飲まされる。

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「煮え湯を飲まされる」の正しい意味は?

「煮え湯を飲まされる」ということわざを知っていますか?

読んで字のごとく、煮えたぎった湯を飲まされる→ひどい目に遭うということですよね。なので、何か災難に遭ったときにこの表現を使う人が多いと思うのですが、それは誤用です。

「飲まされる」という部分に注目すると、飲む自分に対して飲ませる誰かが存在することになりますよね。「誰に」飲まされるのかが、正しい意味を知るポイントなのです。

例えば、自分が敵だと思っている相手から「いい湯加減だよ」と渡された水を「そうですか」とすんなり飲んでしまうでしょうか?何か魂胆があるのではと勘繰り、受け取らないか、もしくは受け取っても飲まないはずです。

ですから、「煮え湯を飲まされる」→「敵からひどい目にあわされる」という意味で使う人も多いかと思いますが、これも誤用です。

では、逆に自分が信頼している相手から「いい湯加減だよ」と水を渡されたら?
疑うこともせず、無警戒で飲んでしまうのではないでしょうか。
そして安心して口にした水が煮えたぎった湯だったら?

「煮え湯を飲まされる」とは正にこのことで、「信頼していた相手に裏切られる」というのが正しい意味なのです。同じ意味のことわざに「飼い犬に手を噛まれる」があります。

ことわざや慣用句はその字面だけで意味を想像して使ってしまうことも多いのですが、本当の意味を知って、正しい使い方を心がけたいですね。