一泡吹かせる

【漢字】一泡吹かせる
【読み】ひとあわふかせる
【意味】予想外の事をやってのけ驚かせる。
【例文1】新商品の開発でライバル会社に一泡吹かせる。
【例文2】馬鹿にした奴らに美人の彼女を紹介して一泡吹かせる。
【例文3】いつか一泡吹かせてみせる。

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一泡吹かせるために必要なこと

時代劇で「こいつをネタに一泡吹かせてやるぜ」などというセリフを小者が使うと、お約束どおりに安定して失敗します。
一泡吹かせる程の驚愕をさせるには、それ相応の準備や手回しが必要なのです。
大抵の小者は碌な調査もせずに準備もそこそこに単純な計画を立てて期待通りに失敗します。
視聴者からすれば「何やってるんだ。馬鹿すぎる。自分ならばもっと上手くやる」という感想がもれてきそうです。
客観的な立場から見るとき、人は冷静な判断を下せますが、実際に自分が行動する段階にいたっては雑な憶測をもとに適当な計画で実行に入ります。
当然の如く失敗して、失敗した事実をさも想定外の天変地異のように驚き、周囲から呆れられるのです。
悪意をもって人を驚かそうなどとする輩は、他人に迷惑をかける前に大失敗してくれと願わずにはいられません。
それでも人を驚かしたいと考えるならば、地道な努力で真っ当な人間になることをお薦めします。
だらしない人間が日々規律ただし生活を送る、粗暴な人間が周囲への配慮をするようになる、口やかましいだけの人間が思慮深い発言をする。
一泡吹くどころか驚天動地の異常、空から槍でも降ってくるのではないかと恐れおののかれる事でしょう。

意表をついて一泡吹かせる

「一泡吹かせる」という言葉をよく耳にしますが、予想外の行動や意表をついて相手を驚かせる意味があります。
私は格上の相手に使う言葉というイメージがあります。他者の開発した製品に売り上げで劣勢を強いられた企業が、社運を掛けて制作した新商品でライバル企業に一泡吹かせるなど、ライバルとなる相手に抵抗しる意味合いも存在すると思いますね。
嫌いな上司に対しても「いつの日か業績を上げて一泡吹かせてやる」と思ったことがあります。見返すという意味もありますが、憎み相手を見直させる、または敵をとる使い方もできるのではないでしょうか。戦いをテーマにした映画作品などで頻繁に使用される場面を目撃しています。
そのように「一泡吹かせる」という言葉には「恨み」も含まれますね。相手に強い恨みがあればあるほど、この言葉を使用するのではと感じます。相手を倒したい気持ちが短い文章で全面に伝わってくるので、使い所が多様で便利だと思います。
対抗心をむき出しにするのは良いことですが、毎日のように一泡吹かせることを目指すことは簡単なようで難しいです。発せられて嫌になるような言葉ではないので、これから時代が進んでも使い続けられると思いますね。