先を越す

【漢字】先を越す
【読み】さきをこす
【意味】相手の行動が早かったという意味。
【例文1】妹に結婚を先に越された。
【例文2】同期に出世を先に越された。
【例文3】悔しい。後輩に先を越された。

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先を越すという言葉の用例について

大抵の場合「先を越された」と地団太踏んで悔しがる状況で使われてしまいます。
イメージ的に負けたほうが悔しがるときに使うように思えます。
機転を利かせて先手を打ったと表現すれば聞こえは良いですが、要するにズルして抜け駆けしたということではないでしょうか。
物語の主人公がズルをしたのでは、読み手としては少し複雑な心境になりそうです。
相手側が間抜けな様をさらすことで、話の流れを取り繕っているように見えるのは捻くれ者ゆえの発想かもしれませんが、大ハズレとも思えません。
実際には先を越すことが楽な仕事であるわけも無く、事前に情報を収集し必要な人員・物品を揃えて始めて成功するものです。
一概に卑怯卑劣な行為とは扱われるべきではないのですが、試合形式の競い合いに慣れている身としては何か引っかかります。
徒競走などであれば、先を越したらフライングで失格になりかねない重大なルール違反です。
先を越してスタートの合図より早く走り出しました、などと誇らしげにぬかそうものならば失笑どころが侮蔑ものでしょう。
にもかかわらず実社会では、あらゆる手段で相手を出し抜き先を越すことが求められます。
それを基準してしまえば、正々堂々戦いますというのは特別な状況で戦いますよという宣言にも受け取れます。