元も子もない

【漢字】元も子もない
【読み】もともこもない
【意味】元は元金、子は利子のことで投資して利子で儲けるはずが、元金までなくなることから、欲張りすきて利益ばかりか元手も全て失うこと。
【例文1】せっかく治りかけていた風邪なのに、明日プールに行ったら元も子もないよ。
【例文2】今、試合に出てケガが悪化したら元も子もない。
【例文3】そのくらいでやめないと全部磨っては元も子もない。

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無理をしたり欲張りすぎたりすると、全てを失ってしまう

元も子もないとは、無理をしてなにもかも失うことを意味しています。
この言葉の由来は、
元は「元金」で子は「利」のことを指します。
つまり、投資をすることで利子を得ようとしていたのだが、得るどころか元金も全て失ってしまうことを「元も子もない」と言ったとされています。
そこから一般的に利益などを全部失うたとえとされてきましたが、現在は金銭的なことだけに限らず、無理をしたり欲張りすぎたりすると、全てを失ってしまうということのたとえとして使われています。
勝負事からきてると思っていましたが、金融のことから出来た言葉なんですね。
この例文として、
「このまま無理して病気にでもなったら元も子もないのでここはひとまず休もう。」や
「健康のことを考えて栄養をたくさんとっても肥満になったんじゃ元も子もないないよ。」
「今度の試合は勝ちたいからと言って怪我してたんじゃ元も子もないよ。」
といった時などに使えます。
全てが台無しになるという意味だと思っていましたが、
全てを失ってしまうの方が意味としてはあっているんですね。

元も子もないという言葉の意味

元も子もないという意味は何も無い様を表し、すっかりと空っぽになった意味として使われます。例文として、欲しいものをたくさん買って借金までしまうとは元も子もない。家や畑、土地まで手放してしまうとは元も子もない。というようにポジティブな意味合いよりもややネガティブな時に使われがちです。類語として身も蓋もないという言葉が当てはまります。何もかも無くした状態というのは一見悲しく見え、その無くした状態が本人に原因があるのなら周囲は冷ややかな目で見ることがあります。ですが元も子もないという状況はまた一から頑張れるというように着眼点を変えることで、明るい意味にも捉えられます。意味がない、何もない状態は一概に悪いとは言えません。スポーツに対しても使用できる言葉で、毎日遅くまで練習を頑張っていたにもかかわらず、怪我をしてしまって試合に出られないとは、元も子もないというような言葉に対しても使用できます。気をつけた方がいい、反省を今後に活かせるなど、元も子もないの言葉の奥に、そのような言葉も隠されている事もあります。元も子もないという言葉は無の状態を表す事もありますが、決して落ち込む必要もなく、そこから新たなスタートをきれます。