胸が一杯になる

【漢字】胸が一杯になる
【読み】むねがいっぱいになる
【意味】うれしさや感動を強く感じる。
【例文1】子どもの卒業式に出席して胸が一杯になる。
【例文2】立派に成人した我が子を見て胸が一杯になる。

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子どもをみると胸が一杯になる

若いころに東南アジアをバックパックを背負って一人旅をしていたことがあります。
あれはどこの国だったかもう忘れたが、ある国から別の国へ陸路で移動するときにバスを利用した時こ事です。
その国はとても貧しくて、普通の大人が一生懸命に働いても家族を養っていくのは難しいくらい貧しい国でした。
大人だけで間に合わなければ当然のように子どもたちも働くことになります。
私が利用したバスが発着する停車場には、いつも何人もの子どもが様々な売り物を手にして、彼らから見れば考えられないような金を持っているに違いない外国人旅行客に、あの手この手で商品を売りつけようとしています。
バスを待つ私のところに一人の小さな少年がやってきて、しきりに買え買えと言ってきました。
手に持っているものを見るとどこにでもありそうなガムです。
私はあまりガムは食べないのだが、安いものだし一つくらいはいいかと買ってみました。
その少年は礼を言ってすぐに立ち去ったのだが、ふと見ると少し離れたところで同じガムを手にもってこちらを見ている少女がいます。
同じガムは2つもいらないよと言いたかったのだが、それを伝える言葉が思い浮かびません。
しばらくして少女が諦めて立ち去りかけた時に、少女が自分よりももっと小さな妹を背負っているのが見えました。
気ままに外国を旅している自分に比べて、遊びたい盛りに妹の世話をしながら親を助けて仕事をしている少女ををみると、思わず胸がいっぱいになりました。
言葉は通じなかったけれど身振り手振りで買うことを伝えると、少女はとてもうれしそうな顔をしました。
その笑顔を見るとまた胸がいっぱいになりました。
あの少女も今では母親になっているのかもしれない。
その子どももどこかの街角でガムを売っているかもしれないが、幸せであればいいと思ってます。