春宵一刻値千金

【漢字】春宵一刻値千金
【読み】しゅんしょういっこくあたいせんきん
【意味】春の月夜は風情があってわずかな時間でも千金に値する心地よさがある。
【例文】春宵一刻値千金の下で夜桜を楽しむ。

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春宵一刻値千金、そして春眠暁を覚えず

春宵一刻値千金は、中国の北宋代の詩人「蘇軾」が読んだ詩「春夜」にある文言です。春の夜は趣深く、そのひと時は値千金の価値があるという意味です。一刻はおよそ30分を指し、千金はとても価値があることを大げさに表現しているのです。中国的な誇張表現で、三国志などでもすごく驚いたことを「血を吐いて昏絶す」などと表現しています。まあ、かなり話を盛っていることを差し引いても、長く厳しい冬を抜けて草木が芽吹き命が野山に満ち溢れる春の季節は酒を飲まずとも楽しいものです。多少酒が入ればついつい夜更かしして浮かれて遊んでしまうのも仕様が無いことでしょう。
そして、ぬくぬくと朝の起床時間ぎりぎりどころか限界いっぱいまで寝床から離れられない状況が出来るわけです。こうなると早起きは三文の徳とかはどこへやら、金を多少腹って寝ていられるなら払ってしまいそうな勢いで布団にしがみついてしまいます。春宵が30分で千金なら、春の朝は5分で千金に値してしまいそうです。風情もへったくれもない話ですが、眠いという本能に逆らって起きることは困難極まります。
結局のところ、一時間いくらで雇われることはあっても、自分の自由な時間は金を出せば手に入るというものではないという世知辛い現実に行き着いてしまいます。逆に、普段のしがらみなどを忘れられる時間こそ、まさに値千金と言えるでしょう。