地獄耳

【漢字】地獄耳
【読み】じごくみみ
【意味】他人の情報をいち早く聞いてくる。
【例文1】知り合いが多く地獄耳だ。
【例文2】噂好きのおばちゃん達は地獄耳だ。

地獄耳をテーマにした記事

地獄耳の人であっても人付き合いは

他人の秘密をすぐに聞いてこようとする人が、身の回りにいる場合もあるでしょう。そういった人に自分の秘密を聞かれてしまうと、ひょっとすると対人トラブルに巻き込まれてしまう恐れもあるかもしれませんね。そう考えると、このような地獄耳の人とは距離を置きたくなるでしょう。とはいえ必ずしも離れる必要があるかといえば、そうではないと思います。仮に「友人として接していたい」という気持ちがあれば、わざわざ対人関係を断ってしまう必要もないのではありませんか。

誰しも自分の秘密は知られたくないものです。だからもし地獄耳の人から、自分の秘密を問い質されるようなことがあったり、もしくは自分の秘密に興味関心を示してくることがあれば、相手を一度拒否してしまっても良いでしょう。相手に対して「あなたに自分の秘密を言うつもりはない」と申し立てをしたって良いと思います。言われた相手はそのときは不機嫌になるかもしれませんが、おおよそ地獄耳の人はまた別の人の秘密を聞きたがります。ですから自分の秘密への興味は、そのうち薄れることもあります。そうなれば相手も、自分に秘密を聞いてくることも少なくなるでしょうから、付き合いも大分楽になります。

それに何より相手だって人間ですので、次第に人柄が変わる可能性だって充分に有り得ます。そのまま人付き合いを続けていれば、いずれは人の秘密を聞きたがるような行動も起こさなくなる可能性もあるでしょう。もちろん無理に人付き合いを続ける必要もありませんが、反対に無理に人付き合いをやめる必要だってないように思えます。

地獄耳ってどんな耳?

みなさんの周りには「地獄耳」な人っていませんか?

私の近所に一人噂話好きの女性がいますが、とにかく相当な「地獄耳」です。
その地域で起こった些細な出来事から人間関係、お店の経営状態まで本当に何でも知っています。

先日も近所の本屋さんが閉店したのですが、閉店理由や家賃の額まで知っていました。
いったいどこからその情報を仕入れたのか彼女に尋ねると
その本屋さんの取引先の方と親しいらしく、そこから聞いたとのこと。
ここまでくるとその地域の情報はすべて彼女に集まっているのではと疑いたくなります。

そんな「地獄耳」ですが、みなさんは意味や語源をご存知でしょうか?
少し気になったので調べてみました。

小学館提供の『デジタル大辞泉』によれば、「地獄耳」には主に2つの意味があります。
1 人の秘密などをいちはやく聞き込んでいること。また、そういう人。
2 一度聞いたことをいつまでも覚えていること。また、そういう人。

閻魔様は人間界に情報網を持っていて、そこから得た情報をもとに悪人を裁くのだとか。
つまり閻魔様の耳には膨大な情報が入るようになっており、そこから転じて1の意味になったそうです。
また地獄は一度落ちると抜け出せないことから、一度耳に入ったら抜けることはないという2の意味に転じたそうです。
正直いずれも本当かどうか定かではありませんので、人に話すときなどは注意してくださいね。

ちなみに語源ですが、どうやら江戸時代には既に使われていたようですが、調べてもよく分かりませんでした。
もしかしたら元々は、人々の間で自然発生的に生まれた流行り言葉のようなものなのかもしれませんね。

今の時代、ネットなどの発達により大量の「地獄耳」な人が生まれています。
みなさんも発言や行動には十分注意して生活しましょう。