目も当てられない

【漢字】目も当てられない
【読み】めもあてられない
【意味】あまりにもひどい状態である。
【例文】目も当てられないほどの散らかった部屋。

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使い勝手の良い「大人語」の一つ「目も当てられない」

見るにたえない状況や、見るに忍びないできごとに遭遇した時、「目も当てられない」という表現を使うことが良くあります。
先日、大学生の知り合いと話していた時、彼はこんなふうに使っていました。
「序盤から一方的な展開で、目も当てられない試合でしたよ」
前日に彼はプロ野球の試合を見に行ったのですが、ひいきのチームが大敗した感想を、そう表現したのです。
こうした慣用句や言い回しは、若い人はあまり使わなくなっているように感じますが、この表現は現役バリバリの言葉と言っていいでしょう。
私は個人的に「大人語」というものがあると思っています。子どもはまず使うことがなく、大人どうしで使うとそのニュアンスが的確に伝わる言葉のことです。
「目も当てられない」というのは、まさにその大人語の代表例ではないでしょうか。
先ほどの大学生の例で言うと、「見てられないひどい試合でしたよ」というよりも「目も当てられない試合」と言った方が、彼のなさけない気持ち、悔しさが強く伝わるように思います。
「当てられない」という動詞の使い方がちょっとひっかかるところに、この言葉の持つ力があるのかもしれません。
おそらくこの場合の「当てる」というのは、対象物に視線を当てるということなのでしょう。対象物に触ることを「手を当てる」と言いますが、そのように視線を直接対象物にぶつけることを「当てる」と表現したのだと思います。
そして、そこに独特な大人のニュアンスが生まれたというのが、私の解釈です。