花より団子

【漢字】花より団子
【読み】はなよりだんご
【意味】綺麗な景色を眺めて楽しむよりもお腹を満たしてくれる物の方がいい。
【例文1】着くなり花見そっちのけで花より団子の宴会が始まる。
【例文2】色気より花より団子だ。
【例文3】お腹すいたな、花より団子だ。

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花より団子の言葉の意味

お花見に行ったときに「花より団子だよね!」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この花より団子、の正しい意味は皆さんご存知ですか?
「花より団子」=「花を見に行っても、美しい桜の花よりお腹を満たしてくれる団子の方が嬉しい、喜ぶ」ということから「風流よりも実益」「外観よりも実質を重んじる」ことの例えなんですね。

しかし、お花見は元々、作物の神様を迎える為の宗教行事で、その起源は奈良時代まで遡り、桜ではなく「梅の花」を見ていたそうです。
それが平安時代に入ってから貴族たちが桜の花を好むようになり梅から桜へ主流が変わっていったそうです。

ではいつから今のように花見をしながら甘いものを楽しむような習慣に変わったのか。
実は京都の醍醐で豊臣秀吉が開いた花見に諸国からそれぞれの名産物や乾物が集められたことがきっかけだそうです。
ここから江戸時代にはすっかり花見の席で団子を食べる風習が定着し、それが現代の桜を見ながら宴会するスタイルへ発展したとのことです。

なんとなく聞いたことのあるこの「花より団子」の言葉の成り立ちには、このような由来があったなんて驚きですね!
今度、お花見に行くときはこのような豆知識を披露してみてはいかがでしょうか。