一事が万事

【漢字】一事が万事
【読み】いちじがばんじ
【意味】ひとつのことから全てが推測できる。
【例文1】部屋を見れば一事が万事で怠慢な性格がうかがえる。
【例文2】身なりから一事が万事が見える。
【例文3】ロッカールームを見れば一事が万事。

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「一事が万事」は良い意味にも使っていい?

「一事が万事」というのは日常的に比較的よく使う言葉と言っていいでしょう。私もよく使っていますが、この言葉の使い方について、ちょっとわからなくなったことがあります。
それは、転職して半年ぐらい経った時のこと。私が自分のデスクでビジネスバッグを開けて、中のものを探しているのを、たまたますぐ近くで見ていた上司からこんなことを言われたことがあるのです。
「君のバッグの中は、ほんとにきれいだね。きちんと整理されている。一事が万事、君の几帳面な性格がよくわかるよ」
私は、「ありがとうございます」とお礼を言いながら、なんだか腑に落ちない気持ちになっていました。上司が私の几帳面さをほめてくれたことは間違いないでしょう。それまでにも、仕事の仕方について、几帳面な性格をほめられたことがありましたから、その時も素直にお礼を言ったわけです。
私が引っかかったのは「一事が万事」という言葉の使い方。この場合、上司は良い意味で使っているわけです。
しかし、私はそれまで、「一事が万事」を悪い意味で使う言葉だと思っていました。たとえば、「君のデスクは本当に汚いね。一時が万事、ルーズな性格がよく表れているよ」というように良くないニュアンスで使うと思っていたのです。
調べてみると、やはり私のように悪い意味で使うケースが多いようではありますが、「良い意味で使うのは間違い」ということでもなさそうです。そのあたり、どうなのでしょうか。