芋の煮えたもご存じない

【漢字】芋の煮えたもご存じない
【読み】いものにえたもごぞんじない
【意味】芋が煮えたか煮えてないかの区別も付かない世間知らずの者をあざける言葉。
【例文1】彼は社会のマナーも知らず芋の煮えたもご存じない。
【例文2】人付き合いがなく芋の煮えたもご存じない。

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私の周りにいた「芋が煮えたもご存じない」人

「芋の煮えたもご存じない」とは、世間知らずな人を皮肉混じりに言う言葉で、「井の中の蛙大海を知らず」ということわざと類似していますが、育ちのいい人は本当にどんな生活を送ってきたのかと、苦笑いしてしまうことがあります。
私なりの考えですが、学生時代にアルバイトをしたかどうかで、これは変わってくると思います。
私自身、学生時代アルバイトを始める前は社会の常識についてよく分かりませんでしたが、アルバイトで実践型の社会勉強をすることで学ぶことができました。
自分が分かるようになると、逆にできていない、いわゆる「芋が煮えたもご存じない」人が目についてくるものです。
私が今でも覚えているのが、アルバイト先の後輩が、お客様にオーダーの確認を取る際に、「こちらに致しますか?」と言ったことでした。
「致す」というのは自分がすることに対して使う、へりくだる言葉であり、相手に対して使うのは極めて失礼なことであるため、それを聞いた時はお客様以上に私は凍りついてしまいました。
きっと花よ花よと育てられて、敬語を学ぶ機会もなかったのかなぁと思いました。
逆に無知であるということは気がつかずに済むこともあり、幸せだったりするのかなとふと考えてしまった時のことでした。