無我夢中

【漢字】無我夢中
【読み】むがむちゅう
【意味】物事に熱中しすぎて周りのことが見えない様子。
【例文1】時間も忘れ無我夢中でパズルを完成させた。
【例文2】婚期が近づき無我夢中で婚活サイトを見る。

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無我夢中、無我とは恐ろしい 

無我夢中、という言葉があります。
意味としては、「何かに心を奪われ、我を忘れること」(大辞泉)。
四文字熟語としても、日常的によく使いますね。「山でクマにあって、無我夢中で下山した」など。

でもそもそも、語源としてはどうなんでしょうか。
夢中、というのは夢の中、つまり何かに心奪われて正常な状態ではないという意味。
そして無我、というのは仏教用語で、すべての事は不変なものなどなく、自分等というものは存在しない(我意のない)、という意味ではあるが、無我夢中という言い回しの場合に限られ、我を忘れる、という意味で使われる。
ただし、一般的には「無我」というのは、「無我の境地」などに使われるように、私利私欲がない、という意味。
どうして無我夢中に限って違う意味で使われ始めたのかは謎ですが、同じ言葉でも、一方は煩悩の塊(我を忘れる)、そして一方は仏の心境(私利私欲がない)という対極の状態に使われるのはとても不思議な気がします。

ところで、私の母のことなんですがは、彼女は年老いた今になってしょっちゅう「本当、子育て中は無我夢中だったよ」と昔を振り返ります。
それは一生懸命私や兄弟を育ててくれた、という事なんでしょう。
私は「そうだねえ、ありがとうねえ」なんていい加減に返事をしていますが、母の実際の子育てはまさに、「我を忘れ、心奪われて正常な状態じゃない」ものだったなあ、と苦笑いです。
今は私も子供を育てる身。「心奪われて正常な状態じゃない」のはしょうがないにしろ、せめて「私利私欲がなく」の方向に向かいたいと思う日々です。