「高みの見物」とは、第三者の立場から、興味本位に物事の成り行きを傍観すること

「高みの見物」とは、第三者の立場から、興味本位に物事の成り行きを傍観すること。

語源:

  • 元々は、高い場所から下で起こっている騒ぎを見物する様子を表していました。
  • 争い事や揉め事などを見るときは、同じ目線よりも、より高いところから見たほうが全体を眺めることができます。
  • そのため、騒ぎを見るには高い場所が適している、と昔から言われています。

意味:

  • 自分が当事者ではなく、安全な場所から他人事として眺めている様子を表します。
  • その様子には、興味本位で楽しんでいる、あるいは冷めた目で見ている、といったニュアンスが含まれます。
  • 直接関係がないため、責任やリスクを負うことなく、事の成り行きを楽しんでいる様子を表すこともあります。

使い方:

  • 自分が当事者ではない状況で、他人事のように物事を見ている時に使うことが多いです。
  • 時に、批判や皮肉を込めた表現として使われることもあります。

例文:

  • 彼は、家族の喧嘩にはいつも高みの見物だ。
  • 会社の経営危機に、役員たちは高みの見物をかましている。
  • 私たちは、他人事のように戦争を眺めているだけだ。

類義語:

  • 傍観者
  • 第三者
  • 冷めた目で見る
  • 無責任
  • 無関心

対義語:

  • 当事者
  • 責任感
  • 関心を持つ
  • 積極的に行動する
  • 全力で取り組む

補足:

  • 「高みの見物」 は、日本語の日常会話でよく使われる表現です。
  • 英語では、"bystander" や "look on from a distance" など、状況に合わせて訳語が異なります。

例文:

  • 彼らは、高みの見物のように、私たちの努力を見ていた。
  • 彼女は、いつも高みの見物で、何も手伝ってくれない。
  • 政府は、国民の苦しみに対して、高みの見物をしてはいけない。

「高みの見物」 は、当事者意識の欠如 や 責任感の薄さ を批判的に捉える表現として、様々な場面で使用されています。

参考URL:
高みの見物(タカミノケンブツ)とは? 意味や使い方 - コトバンク