「棚に上げる」とは、自分の不利なことや都合の悪いことは、問題にさせないことという意味のことわざです。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 問題を先送りにする
- 責任を逃れる
- 都合の悪い話は無視する
「棚に上げる」の語源
「棚に上げる」の語源は、江戸時代の商家で使われていた棚に由来すると言われています。
商家では、商品を陳列する棚とは別に、売れ残った商品や傷ついた商品を隠しておくための棚がありました。この棚のことを「上げ棚」または「奥棚」と呼びました。
「棚に上げる」という言葉は、本来は「売れ残った商品や傷ついた商品を奥棚に隠しておく」という意味で使われていました。それが転じて、「問題や責任を隠すこと」という意味で使われるようになったのです。
「棚に上げる」の類義語
「棚に上げる」の類義語には、以下のようなものがあります。
- 見過ごす
- なかったことにする
- スルーする
- なかったことにする
- 問題から目を背ける
「棚に上げる」の英語表現
「棚に上げる」にぴったりの英語表現はありませんが、以下のような表現で意味を伝えることができます。
- "To brush something under the rug."
- "To sweep something under the rug."
- "To pretend that something doesn't exist."
- "To look the other way."
- "To ignore a problem."
まとめ
「棚に上げる」は、問題から目を背け、責任を逃れるという意味のことわざです。
このことわざは、
- 短期的には問題を解決できるかもしれませんが、
- 長期的には問題が大きくなる可能性がある
ことを忘れてはいけません。
問題からは逃げずに、正面から向き合うことが大切です。