不覚を取る

【漢字】不覚を取る
【読み】ふかくをとる
【意味】油断して失敗する。
【例文1】格下チームだからといって不覚を取らないように。
【例文2】対戦相手に不覚を取る。
【例文3】見た目で不覚を取る。

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不覚を取る達人、失敗を連発する粗忽者

「不覚…」と言い残して斃れる達人剣士。
小説やマンガなどでもよく見かけられる光景ですが、大抵の場合は相手の使う技が奇天烈すぎる結果です。
それにも拘らず自分の覚悟の不十分さを敗因とするのは潔い天晴れな最期といえるでしょう。
対して粗忽者の「不覚を取る」は何の感慨も与えません。
未熟な人間が注意不足で失敗を連発したあげくに、「想定外の出来事でした」などと嘯くさまには怒りがこみ上げます。
しかも前もって注意・警告をしたのに、「大丈夫、まかせて」と余裕を見せながらの大失態には、ふざけるなの一言です。
後から見ても初見では誰でも避けられない失敗と、既知の失敗要因を抱え込んでの失敗では、当然ながらあつかいが違います。
不覚をとったと言う者は、失敗の責任は自分にあることを認めています。
想定外を使う方々は、「他の誰でも避けられない失敗だ。だから自分が責任を負う必要はない」を言外に、しかし必死に主張します。
責任者が責任回避に必死なのですから、見苦しいにも程があります。
失敗したら隠す・知らんふり・逃げる等の行為をとるのは、許しがたい恥知らずな振る舞いです。
潔く失敗の責任を認めることが、先々の信用につながる事をもっと理解して欲しいです。
もっとも会社どころか国が傾くほどの失敗では、先などあるべくもないのですが。