「猫ばば」とは、拾い物や預かったものを自分のものにしてしまうことを意味する日本語の俗語です。
語源
「猫ばば」の語源は諸説ありますが、一般的には以下の2つが有力とされています。
- 猫の習性から:猫は、排泄物を砂で隠す習性があります。その様子をたとえて、「猫ばば」という言葉が使われるようになったという説。
- 江戸時代の隠語から:江戸時代には、「猫糞(ねこばば)」という言葉があり、それが転訛して「猫ばば」になったという説。
意味
「猫ばば」には、主に以下の2つの意味があります。
- 拾い物や預かったものを自分のものにしてしまうこと:落とし物や預かったお金などを、本来の持ち主に返さずに自分のものにしてしまう行為を指します。
- 悪いことを隠して知らぬ顔をすること:悪いことをしたにもかかわらず、しらばっくれをして知らぬ顔をする行為を指します。
使い方
「猫ばば」は、以下のような状況で使われます。
- 誰かが拾い物や預かったものを自分のものにしてしまったとき
- 誰かが悪いことをしたにもかかわらず、しらばっくれをしているとき
- 子供が悪さをしたとき
例
- 財布を落としたのに、「猫ばば」をしてしまった。
- 彼は試験でカンニングをしたのに、「猫ばば」をして知らぬ顔をしている。
- 子供がいたずらをしたのに、「猫ばば」をして何もしていないと言い張っている。
類義語
- 着服
- 横領
- 盗み
- ごまかす
- 隠蔽
対義語
- 誠実
- 正直
- 責任感
- 返却
- 告白
まとめ
「猫ばば」は、拾い物や預かったものを自分のものにしてしまうこと、または、悪いことを隠して知らぬ顔をすることを意味する日本語の俗語です。誠実で正直に行動することが大切です。
このことわざを教訓に、
- 拾い物を見つけたときは、持ち主に届ける
- 悪いことをしたときは、正直に謝罪する
- 周りの人に対して、誠実な態度で接するように心がけましょう。