覆水盆に返らず

【漢字】覆水盆に返らず
【読み】ふくすいぼんにかえらず
【意味】周の太公望に愛想尽かして出て行った妻が、復縁を求めて来たが、盆の水をこぼし、この水を元に戻せたら復縁に応じようと言って拒絶したという「拾遺記」の故事より、一度起こってしまったことは元には戻らないこと。
【例文1】来客用のお菓子を子どもが食べてしまった。覆水盆に返らず。
【例文2】お金のトラブルは覆水盆に返らずだ。
【例文3】一度ついた嘘が覆水盆に返らず。

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覆水盆に返らずに関わる恋愛体験談

覆水盆に返らずとは、一旦溢れた水は2度と盆に戻ることはできないという意味を指します。この諺は私の今までの恋愛において痛感するエピソードがありました。
過去に付き合った男性の中で、「身体の関係を持つことを除き、女友達と遊ぶことを許容できる女性とは付き合えない」という価値観の人がいました。当時は、その人のことが好きだったので彼の価値観を尊重し合意のもとで交際が始まりました。彼はルックスも良かったので非常に女性にモテており、交際中も、別の女性から食事の誘いが頻繁にあったり告白されたりしているようでした。最初は心中、嫉妬しながらも価値観を尊重したい一心で我慢していました。しかし、交際を始めて半年間が経過した頃、偶然、彼が別の女性と2人きりで遊んでいるところを繁華街で目撃してしまいました。ショックを受けたので翌日、「交際中にも関わらず何故、女性と2人きりで遊んでいたのか」と問い詰めてしまいました。その時は彼の価値観が私の頭の中から消え去っていました。すると、彼は「自分の価値観を理解してくれる女性と付き合うことは難しい、別れよう」と告げられました。それを聞いた時に、すぐに「ごめんなさい、あなたが女友達と遊んだりすることは許すから別れないでほしい」と私は涙ながらに伝えましたが、時は既に遅し、関係修復は不可能でした。1度相手に言った台詞は取り消せない&関係修復はできなかった点で、この状況はまさに「覆水盆に返らず」状態だったと思いました。

「覆水盆に返らず」の語源

「覆水盆に返らず」とは、一度起きてしまったことは二度ともとには戻らないという意味のことわざです。このことわざには次のような由来があるのです。
中国の殷の時代の末期、かの名軍師として有名な太公望は、ある女性と結婚しました。しかし、そのとき太公望はまだ仕官をする前だったので、特に仕事をするわけでもなく、毎日本ばかり読んでいました。そのため、この女性は太公望に愛想を尽かし、離婚させられてしまいます。その後、太公望は武王に軍師として仕え、とても重宝されました。そして、武王はついに殷を滅ぼし、周という国を建国します。当然、多大な功績のあった太公望は、多くの褒美をもらい、斉という地域の管理を任されることになります。
さて、これを聞いた元妻の女性は太公望に復縁を申し出ます。そこで、太公望は水の入った盆を持ってきて床にこぼし、こう言ったのです。
「この水を盆に戻してみなさい」
当然、そんなことはできません。そして、次のように続けたのです。
「一度こぼれた水がもとの盆に戻ることは二度とない。それと同じで、私とお前の仲がもとに戻ることはない」
これが、「覆水盆に返らず」の由来です。
太公望の才能を見抜けなかったこの女性は残念でしたね。しかし、それにしても太公望はかっこいいですよね。

」で始まる言葉一覧

1862.不退転 1885.仏頂1435.不眠不休 1461.冬来たりなば春遠からじ 1485.振り出しに戻る 1509.故きを温ねて新しきを知る 1596.粉骨砕身 1680.文明開化 1554.付和雷同 1409.不偏不党 1575.刎頸の交わり 1638.文は人なり 1659.文武両道 1617.踏んだり蹴ったり 1532.不老不死 1355.舟に刻みて剣を求む 1297.懐を痛める 1207.不撓不屈 1237.不得要領 1267.懐が寒い 1382.船をこぐ 1327.腑に落ちない 1102.深い川は静かに流れる 1114.筆が立つ 1146.筆を入れる 1177.筆をおく 915.不即不離 1016.蓋を開ける 983.豚に真珠 1049.物議を醸す 949.二つ返事 1082.降って湧いたよう 807.武士は食わねど高楊枝 695.吹けば飛ぶよう 734.不言実行 656.袋の鼠 618.河豚は食いたし命は惜しし 771.不幸中の幸い 880.不承不承 844.不惜身命 456.不帰の客となる 203.夫婦喧嘩は犬も食わない 247.風林火山 579.不倶戴天 290.武運長久 539.覆水盆に返らず 333.笛吹けど(も)踊らず 498.複雑怪奇 416.不可抗力 159.風前の灯 71.風光明媚 27.風雲急を告げる 115.風樹の嘆 373.不覚を取る