風雲急を告げる

【漢字】風雲急を告げる
【読み】ふううんきゅうをつげる
【意味】今にも大きな激動が起こりそうな状況。
【例文1】九州は地震がないと思っていたが、熊本の地震で風雲急を告げやしないか不安になる。
【例文2】売り上げが落ちて店長の機嫌が悪く、今日の朝礼は風雲急を告げそうだ。
【例文3】売り上げが落ち込んで会社経営が風雲急を告げる。

風雲急を告げるをテーマにした記事

「風雲急を告げる」正しい読み方は?

昔の人々は、自然から渡される情報によっていろいろなことを判断していました。雷が良く落ちる時期に稲が実を結ぶことから、雷のことを稲妻と呼んでいたという話は有名ですね。現代であれば、稲作に適した時期であるとか、田植えしてからどれくらいの時間が経ったか、といったマニュアルのようなものが存在しますが、当時はそういったものが無かったために個人の、特に人生の先達である老人の見立てに従っていました。特に空の動きは様々な情報を与えており、雲の動きや星の動きなどでその年の運勢や個人の動向も見ていたようです。
風雲急を告げるとは、そうして得られた情報から緊迫した状況であると判断を下した際に使われます。風や雲が語りかけてくる、というのはなかなかロマンチックではありますね。ところで、この言葉の正しい読み方はご存知ですか? 句読点が打たれていないので一瞬わからないかもしれません。正解は、「風雲、急を告げる」です。風雲急まで一息に声に出してしまう人をよく見ますが、本来の意味から考えると一つ手前で区切らないといけなくなります。といっても、風雲急という語感は非常に語呂の良い言葉です。いわゆる声に出して読みたい、というヤツですので一息に口に出してしまうのもわかるというものですね。

風雲急を告げる日韓中

安定した生活スタイルが好きな自分ですが、まさか海外で仕事をすることになるとは思ってもみませんでした。海外と言ってもお隣の中国ですが、こんなに近く、同じアジア人で、共通する文化もたくさんあるはずなのに改めて外国なんだな、と感じます。国交が正常化してたくさんの人が日本、中国間を行き来するようになり、お互いのことを徐々に知ることができるようになってきました。それでもお互いにどうしても拭えない感情というのがあることにも気づかされます。日中間の関係は私たち庶民の生活にも大きな影響を及ぼします。中国で仕事をするためのビザが取得しにくくなったり、現地で心ない言葉を聞き傷ついたり、安全のために日本人であることをなるべく知られないように気をつけるストレスは相当大きなものです。数年前に起きた抗日活動の時にはまさにそれを身にしみて感じました。それ以来何か問題の発端となりそうなニュースを耳にするたびに、風雲急を告げる国家間の動きを敏感に感じるようになりました。今は中国にいる韓国人が肩身の狭い思いをしています。日本にいる中国人や韓国人もきっと大変な思いをしながら生活をされていることでしょう。
同じ人間どうし庶民はみんな平和に暮らしたいと思っていますが、根深い偏見のためにその実現が難しくなっています。そうした偏見を克服してだれもが安定した生活を送れる社会になることを願ってやみません。