一線を画す

【漢字】一線を画す
【読み】いっせんをかくす
【意味】境界線をはっきりさせる。
【例文1】料理は盛り付けまでこだわるのがプロと主婦の一線を画す。
【例文2】隣家との一線を画す。

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一線を画すほどの才能があるように見えても

テレビに出演するアスリートを見ていると、他の選手とは一線を画すような才能の持ち主が現れたりしますよね。とても同じ人間とは思えないような動きを見せられて、思わず感動してしまった人も居ることでしょう。そしてそういったアスリートを見て『天才』だと感じてしまう人も、少なからず居ると思います。

けれど本当に『天才』なのでしょうか。確かにアスリートのインタビューを見ていると「本当は学生のうちにこの競技を辞めたかった」と告白する人もいます。そこだけ見てしまうと「やりたくなかったのにそれでも上位に入れるのだから天才だ」と思えてしまうかもしれません。しかしどんな一流アスリートであれ、その裏にはやはり『努力』が付きもののように見えます。いくらそのアスリートが「やりたくなかった」と言っていても、その競技の練習をやっているものです。

もちろん、努力すれば必ず天才になれるというわけではありません。ですがどんなに『天才』と謳われる人であれ、多かれ少なかれ『努力』を続けているのではないでしょうか。元々の向き不向きはあるかもしれませんが、まずは努力してみれば何か変わるかもしれません。ひょっとすると今では『天才』と称される人だって、努力の末に『天才』という肩書きがついた可能性だって、無きにしも非ずではないでしょうか。

一線を画す美味しさをわかりたい

一線を画すとは、違いがはっきりしているとか、しっかりと区別するといった意味を持つ言葉です。よく、プロとアマは一線を画すなどというように使われます。違いがわかるというのはそれだけで、人として品位が高いように感じられます。特に、グルメに関して、一線を画すとという言葉を自然と使えるような舌を持っている人は、一目置かれるのではないでしょうか。
料理人にしてみれば、出汁の効かせ方や素材選びなどへのこだわりを見抜き、一線を画すと評価されるのは嬉しいことに違いありません。美味しければ何でもよしと言ってしまえばおしまいです。微妙な違いであっても、はっきりとわかるようになりたいものです。
私の場合は、お酒をあまり飲めないので、例えばいいお酒と安価なお酒の違いがよくわかりません。ときどきテレビ番組で、ラベルを隠したワインを飲み比べ、高級なものとスーパーで安売りしているものがどちらか当てるという企画がありますが、あんなのは当たる気が全くしません。それをいとも簡単に当ててしまう人、全然違うと言えてしまう人には憧れます。
お酒に関しては、この先も一線を画すと言い張れる自信はありませんが、いいもの、本当に美味しいものを自分で選び取れる感性を養いたいものです。