一石を投じる

【漢字】一石を投じる
【読み】いっせきをとうじる
【意味】静かな水面に石を投げると波紋が広がるように、反響を呼ぶ問題を投げかけること。
【例文1】SNSでつぶやくだけで一石を投じる時代だ。
【例文2】会議で新たな問題が一石を投じる。

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一石を投じるとは

何かしらの状況や規制に、波紋を生じさせる言葉や行動を投げかける事を「一石を投じる」と言います。それはまるで揺らぎ一つない水面に、小石を落して波紋が出来る様に微動だにしなかった状況を揺り動かすきっかけを作るのです。結果的に何も変わらないとしても、人の心には極微小の歪を生み出している事でしょう。「世の中の停滞した雰囲気に、一石を投じる」や「固定概念で縛られた世界に一石を投じる」など、それを遂行する者にはかなりの勇気とその人なりの確信がなければなりません。既成路線で動いているものを変える事は容易ではありませんし、それで通して来た人達にとって最も忌み嫌うのが変化だと言えます。昨今耳にする岩盤規制というのは、まさに変えたくない人達の大事な防壁だったりするのです。しかしいつかはそれを変える日が来る訳ですし、変えるべきを変えずにいれば後々その事が障害になってしまうかもしれないからです。だからと言って何の説得力もない人がそれをやろうとしても、何も変わらないし変えられない可能性が高くなるだけです。遂行者は誰が見ても説得力を兼ね備えた人でなければいけません。信頼に値する人格者であれば、皆耳を貸す気になってくれるでしょう。但し、子どもの無垢な発想が時に物事を突き動かす事もあり、必ずしも人格者だけという事でもありませんから、そこが世の中の難しい所です。