一将功なりて万骨枯る

【漢字】一将功なりて万骨枯る
【読み】いっしょうこうなりてばんこつかる
【意味】一人の将軍の功名の影には、犠牲となった一万人の兵士が戦場で犠牲死している。下で働く者の苦労を忘れるなという意味が込められている。
【例文1】経営者に求められるのは一将功なりて万骨枯る。
【例文2】会社の教訓は一将功なりて万骨枯る。

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いつもどんな人にも感謝の気持ちを忘れない「一将功なりて万骨枯る」から見るビジネスの成功者

「一将功なりて万骨枯る」という言葉は一種の戒めのような意味を含んだ言葉だと思います。
元々は故事から発生した言葉ですが、一人の将軍の輝かしい功績は、戦場に散った沢山の犠牲者の骨の上に成り立っている、転じて、成功者の影にある努力を忘れてはいけない、という意味があります。
現代社会においては、主にビジネスシーンに適する言葉ではあると言えますが、仕事では基本的に結果が命であり、結果を出した人が評価されるシステムになっています。
そのため、どうしても過程の上で必要であるはずの作業の実績というのはなかなか気付かれることなく、どんな頑張りがあったとしても薄れてしまうのです。
しかし、結果を生み出すためには、様々な人の見えない努力やバックアップは不可欠です。
自分の地位や名誉を得ることに夢中になって、下を蔑ろにしてしまっては、いざという時に協力を得ることが難しくなり、結果自分の首を絞めることになりかねません。
いつもどんな人にも感謝の気持ちを忘れない、ということが、上からも下からも愛されるビジネスマンになる秘訣なのではないでしょうか。
周囲への礼儀の心を重んじる日本という国だからこそ、この言葉が生まれたのかもしれませんね。