「主客転倒」は、日本語の四字熟語で、本来の主と客の立場が逆転することという意味

「主客転倒」は、日本語の四字熟語で、本来の主と客の立場が逆転することという意味です。具体的には、以下の2つの意味合いがあります。

  1. 人や物事の立場や順序が逆転すること
  • 例:
    • 社長が社員に土下座をするような、立場が逆転した状態は「主客転倒」だ。
    • 本来主役であるはずの生徒が、教師に命令するような状態は「主客転倒」だ。
    • 従属的なはずの付属品が、本体よりも重要視されるような状態は「主客転倒」だ。
  1. 物事の軽重や本末が取り違えられること
  • 例:
    • 目先の利益にとらわれて、本来の目的を忘れてしまうような状態は「主客転倒」だ。
    • 些細なことにこだわって、重要な問題を見失ってしまうような状態は「主客転倒」だ。
    • 枝葉末節にばかり気を取られて、根本的な解決策を見逃してしまうような状態は「主客転倒」だ。

「主客転倒」は、本来あるべき秩序や関係性が乱れた状態を表す言葉であり、皮肉や批判的な意味合いを伴うことが多いです。

類義語

  • 皮肉
  • 矛盾
  • 不条理
  • 非合理
  • 本末転倒
  • 冠履顛倒

反義語

  • 当然
  • 妥当
  • 筋道が通っている
  • 筋が通っている
  • 適切
  • 適正

例文

  • 近頃の政治家は、民意よりも自分の利益を優先する「主客転倒」もいいところだ。
  • あまりに的外れな質問ばかりされると、「主客転倒」もいいところだと思ってしまう。
  • 彼は、仕事の失敗を部下のせいにするような「主客転倒」した考えの持ち主だった。

その他

「主客転倒」は、中国の故事成語「賓主顛倒」(ひんしゅてんとう)に由来すると言われています。

参考URL:
主客転倒(しゅかくてんとう)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書