総領の甚六

【漢字】総領の甚六
【読み】そうりょうのじんろく
【意味】総領とは後を継ぐ長男・長子を言い、最初に生まれた子どもは大事に大事に育てられるので、世間知らずに育つ者が多い。
【例文1】彼は長男なので、世間知らずで総領の甚六だ。
【例文2】君、長男だろ。総領の甚六だもんな。
【例文3】総領の甚六とは相性が悪い。

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「総領の甚六」は実在するのでしょうか

長男が大事に育てられすぎて平凡より悪い愚鈍な人間になってしまう例えらしいです。
能天気に座を崩す長男と正座する弟妹、いろはカルタでそのような絵札があったような気がします。
総領はともかく、甚六という言葉の意味はよく分からなかったのですが、最近になってようやく知りました。
逆に末っ子のほうが甘やかされて育てられ、手がつけられないろくでもない人間という場合も多々みかけます。
私は弟や妹の後始末をさせられることは日常茶飯事、能天気に甚六をする余裕などありませんでした。
年若く未熟にして繰り返し失敗を騒ぐ弟妹の世話をしなければならないのですから当然でしょう。
親の資産をすべて長男が相続する時代ならば、そのような傾向もあったのかもしれませんが、現代社会の厳しさは一等先に生まれた長男に集中してる気がします。
それとも総領たる長男が人並み程度では十分ではないと言いたいのでしょうか。
どちらにしても損な役回りになりますが「総領の甚六」呼ばわりされるのだけは御免被りたいです。