夫婦喧嘩は犬も食わない

【漢字】夫婦喧嘩は犬も食わない
【読み】ふうふげんかはいぬもくわない
【意味】何でも食べる犬さえ見向きもしない様子から、夫婦喧嘩はつまらない事が原因だったりするから放っておいてもよい。
【例文1】夫婦喧嘩は犬も食わないから、すぐ仲直りするだろう。
【例文2】つまらない事での夫婦喧嘩は犬も食わないので放っておく。
【例文3】夫婦喧嘩は犬も食わないから心配ない。

夫婦喧嘩は犬も食わないをテーマにした記事

夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますからほっとく事にしました

私が子どもの頃、両親は事ある毎にケンカをしていました。
ケンカと言っても取るに足らない理由で、しかも口げんか程度です。
ある晩の事、父の帰りが遅い事を母がとがめ始めたのです。
すると父も黙ってはおらず、反論を繰り返しました。
そしたらどんどんケンカがエスカレートして、私は寝ている事が出来ず、両親のけんかの仲裁に入ったのです。
ですが「親のケンカに子どもが入って来るんじゃない」と言われ、私の言う事など全く聞きませんでした。
それからしばらくすると、二人とも言いたい事を言って気が済んだのか、ケンカは自然と終ってくれました。
またあるお休みの日の事、父が家でゴロゴロしていると、母が「邪魔だからどっかに言って」と言ったのです。
その言葉に切れた父が、「誰のおかげで飯が食えてるんだ」と反撃を返ししました。
またケンカがエスカレートしそうだったので、仲裁に入りました。
すると今度は矛先が私に向って来て、「養われてる身分で偉そうなことを言うんじゃない」と父が言って来たのです。
この言葉に私もカチンと来て、ケンカを止めるはずの私も一緒になってケンカの輪に入ってしまったのです。
口の悪い両親はこの後も事ある毎に夫婦喧嘩をしましたが、私は巻き込まれるのが嫌になり、夫婦喧嘩は犬も食わないという言葉を思い出し、ほっておくことにしました。

夫婦喧嘩は犬も食わないを実体験した話

私の両親はとても仲が良く、家族仲も良いのですが、数年に一度、両親が喧嘩をします。そしてその喧嘩の理由が、第三者から見たら本当にくだらない理由です。どっちが先にやったとか、同じことを何回も聞いてきたとか、喧嘩するほどのことではないことばかりです。幼いころはその喧嘩にびっくりし、なんとかして早く機嫌を戻してもらうべく子供ながらにあれこれ対策を考えたものですが、大人になった今ではほっておくのが一番良いと理解しました。まさに夫婦喧嘩は犬も食わないということです。まず他人が介入したところでほとぼりが冷めるものでもありませんし、喧嘩の原因を作った本人たちが本人同士で解決するしか方法は無いのです。周りの人間ができることといえば、余計な火種を生まないよう、ひっそりと息をひそめておくことです。そうすればいつの間にか二人の喧嘩は収まり、元のようにすっかり仲直りしています。普段はとても仲が良く、お互いのことをとても大事にしている私の両親でさえ喧嘩することがあるのですから、どんな夫婦にも喧嘩はあると思います。むしろ喧嘩をすることで普段がまんしている意見を言い合い、絆が深まることもあるのではないでしょうか。だからこそ、第三者は余計な気を遣わず、何もしないことが一番の解決策であると私は考えます。

夫婦喧嘩は犬も食わないを地でいく両親

私の両親は昔からよく喧嘩しています。喧嘩のきっかけは本当に多岐にわたり、言った言わない論争、家を買う時一軒家かマンションか、夕食のメニューについてなど数えきれないほどあります。私の一番古い記憶の話ですが、ギャンブルのことで父と母が喧嘩をして父が食卓をひっくり返して家を出ていった時、最初私は夫婦喧嘩は犬も食わないという気持ちで知らんぷりをして過ごしていました。ところがまだ4歳くらいだった私は夜中に父がいなくなったことが不安でたまらなくなり、母に泣きついてついてきてもらい、真夜中に父を探しに行きました。真冬の寒い仲幼い私を連れてゆくあてもなく歩いて、母もどんなに反省したかと思います。結局父は公園でタバコを吸って頭を冷やしていたのですが、幼い私にとっては大好きな父を失う恐怖でしばらく声が出なくなったほどでした。最近では大人になって、両親が喧嘩していても完全に無視しています。喧嘩するほど仲が良いと言いますが、いつか片方が病気になったり亡くなったりした時にどうなることかと思うと今から頭が重いです。ちなみに祖父母もこのような感じですが、二人とも長生きです。喧嘩相手がいる方が、頭の体操になるし体力もつくのでいいかもしれません。