風光明媚

【漢字】風光明媚
【読み】ふうこうめいび
【意味】明媚とは美しい景色。合わせて、美しい自然の眺めや景色をいう。
【例文1】ここの島は風光明媚で観光客が賑わっている。
【例文2】風光明媚の景色を全国にアピールする。
【例文3】風光明媚の旅に癒される。

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「風光明媚」な場所とは

日本三景をご存知ですか?松島、天の橋立、厳島の三か所を指しますが、そこのように山水の景色が美しく人の心を引くことを「風光明媚」と言います。最近では不動産屋の広告に見かける言葉ですが、心惹かれる景色かどうかはご自身の目で確かめるのが一番です。松島も天の橋立も昔から風光明媚として知られていました。小倉百人一首に「ちぎりきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波こさじとは」という清原元輔の歌と「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」という小式部内侍の歌が載っています。末の松山の歌は「約束しましたよね、互いに別れの涙で濡れた袖を絞りながら、末の松山を波が越すことのないように、私たちの愛も永遠に変わらないと」という意味の恋歌です。これは東日本大震災の後、津波が松山を越さなかったことから、小倉百人一首が編纂される以前にも同規模の地震による大津波があり、昔の人はその時の様子を語り継ぎ、京都にいたであろう清原元輔が詠んだのではないかと、俄かに注目されました。今度は私たちが継承しなくてはなりませんね。天の橋立の歌は紫式部の娘であった彼女が、からかわれた時に「大江山、生野の道は遠いのでまだ天の橋立も、歌がかかれた母の手紙もみていませんよ」と抗議をした歌です。この二つの名所は日本の海流と地質が長い年月かけて作り上げた景色です。厳島はもともと景色の良い場所に極楽浄土を見た平清盛が神社を建立したことで、仕上がった景色です。成り立ちは違えど日本三景として日本人が守っていきたい「風光明媚」な場所であることに間違いありません。