「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、苦しい状況や困難な状況から抜け出すと、その苦しみや辛さをすぐに忘れてしまう人間の性質のこと

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、苦しい状況や困難な状況から抜け出すと、その苦しみや辛さをすぐに忘れてしまう人間の性質を表すことわざです。

意味と由来

熱いものを飲み込んだ後、喉元を通過すればすぐに熱さは感じられなくなることから、このことわざが生まれました。

これは、人間が苦しい状況から解放されると、その苦しみをすぐに忘れてしまうという弱点を表しています。

例文

  • 会社の業績が悪化し、リストラ候補になった。必死に努力してリストラを免れたが、その経験をすぐに忘れて楽な方に流されそうになった。
  • テスト前には徹夜で勉強し、良い点を取れた。しかし、テストが終わるとすぐに勉強を怠り、また同じことを繰り返してしまう。
  • ダイエットのために食事制限や運動を頑張り、目標体重を達成した。しかし、目標達成後は油断してしまい、すぐにリバウンドしてしまう。

類義語

  • 忘恩(ぼうおん):恩義を忘れること
  • 楽あれば苦あり:苦しい状況があれば、楽な状況もあるということ
  • 人間万事塞翁が馬:良いことや悪いことはいつどうなるかわからないということ

対義語

  • 一期一会:二度とない貴重な機会を大切にすること
  • 懲りずに同じことを繰り返す:同じ失敗を繰り返すこと

教訓

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」は、人間の弱点を表すことわざですが、同時に、苦しい経験を教訓として活かすことの大切さを思い出させてくれます。

苦しい状況から抜け出した後も、その経験を忘れずに、同じ過ちを繰り返さないように努力することが重要です。

その他

このことわざは、様々な場面で教訓として活用できます。

例えば、

  • 子育てにおいて、子供に苦労して教えたことをすぐに忘れてしまう場合は、根気強く繰り返し教えることが必要です。
  • ビジネスにおいて、過去の失敗から学ばずに同じ失敗を繰り返す場合は、反省点を共有し、改善策を講じる必要があります。

参考URL:
喉元過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)とは? 意味や使い方 - コトバンク