「袂を分かつ」は、今までいっしょだった人と関係を絶つ、人と別れるという意味で使われる慣用句です。
読み方
- たもとをわかつ
語源
このことわざの語源は、江戸時代の着物の仕立て方から来ていると言われています。
江戸時代には、女性が着物を仕立てるときに、袖の部分を「袂」と呼んでいました。
仲の良い女性同士が、それぞれ別の着物を仕立てるときは、1枚の布から袂を切り離して、それぞれ自分の着物に縫い付けました。
このことから、「袂を分かつ」という言葉が、親しい関係を断つという意味で使われるようになりました。
意味
現代では、「袂を分かつ」という言葉は、様々な場面で使われます。
例えば、
- 夫婦が離婚して「袂を分かった」。
- 会社が倒産して、社員たちは「袂を分かった」。
- 長年の友人が、意見の違いから「袂を分かった」。
のように使われます。
使い方
「袂を分かつ」という言葉は、動詞として使われます。
例文
- 彼らは、政治的な意見の違いから「袂を分かった」。
- 彼女は、家族の反対を押し切って彼と「袂を分かった」。
- 会社の業績悪化により、多くの社員が「袂を分かった」。
類義語
- 別れる
- 縁を切る
- 関係を断つ
- 絶縁する
- 離別する
対義語
- 仲良くする
- 関係を築く
- 寄り添う
- 結ばれる
- 一緒になる
その他
「袂を分かつ」という言葉は、比較的古い言葉ですが、現在でもよく使われています。
親しい関係を断つ様子を、簡潔かつ力強く表現できる言葉として、多くの人に好まれています。
まとめ
「袂を分かつ」は、今までいっしょだった人と関係を絶つ。人と別れる。という意味で使われる慣用句です。
親しい関係を断つ様子を、簡潔かつ力強く表現できる言葉として、多くの人に好まれています。