「恩を売る」という言葉は、後々自分に利益があることを期待して、あらかじめ相手に利益があるように振る舞うことを意味する慣用句

「恩を売る」という言葉は、後々自分に利益があることを期待して、あらかじめ相手に利益があるように振る舞うことを意味する慣用句です。

読み方

  • おんをうる

語源

「売る」は、ここでは、ほかにしかける、押しつけるの意で、「けんかを売る」「こびを売る」のように使う。

意味

「恩を売る」という言葉は、本心から相手を助けたいという気持ちではなく、あくまでも自分自身の利益のために相手を助けるというニュアンスを含んでいます。

そのため、あまり褒められた行為ではありません。

しかし、ビジネスの世界などでは、人脈作りや信頼関係構築のために、戦略的に「恩を売る」というケースも少なくありません。

使い方

「恩を売る」という言葉は、動詞として使われます。

例文

  • 彼は、後輩に仕事を教えて「恩を売っておいた」ので、いざという時に頼みやすかった。
  • 会社の社長は、社員に気前よくボーナスを支給して「恩を売っていた」。
  • 政治家は、有権者に وعدをバラ撒いて「恩を売っていた」。

類義語

  • 人情をかける
  • 便宜を図る
  • 利益供与をする
  • 便宜を供与する
  • 便宜を図る

対義語

  • 無償で助ける
  • 善意で助ける
  • 自己犠牲
  • 奉仕
  • 献身

その他

「恩を売る」という言葉は、ポジティブにもネガティブにも解釈できる言葉です。

文脈をよく理解して使うことが大切です。

まとめ

「恩を売る」という言葉は、後々自分に利益があることを期待して、あらかじめ相手に利益があるように振る舞うことを意味する慣用句です。

本心から相手を助けたいという気持ちではなく、あくまでも自分自身の利益のために相手を助けるというニュアンスを含んでいるため、あまり褒められた行為ではありません。

しかし、ビジネスの世界などでは、人脈作りや信頼関係構築のために、戦略的に「恩を売る」というケースも少なくありません。

参考URL:
恩を売る(おんをうる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書