「尾羽うち枯らす」とは、かつて栄えていた者が落ちぶれてみすぼらしい姿になることを意味する慣用句です。
鷹などの尾羽は、傷つくとみすぼらしくなることからこの表現が使われるようになりました。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- かつて裕福だった家が貧乏になる
- 権力者だった人が失脚する
- 評判の高い人が落ち目になる
例えば、以下のような例が挙げられます。
- かつては一代で財を築いた名門企業も、今では尾羽うち枯らした状態だ。
- 政治スキャンダルで失脚した元首相は、今は尾羽うち枯らした生活を送っている。
- かつての人気アイドルも、最近は仕事がなくなり、尾羽うち枯らした姿を見かけるようになった。
「尾羽うち枯らす」は、栄枯盛衰の無常を表現するのに便利な慣用句です。しかし、人を侮辱するような意味合いもあるので、使う際には注意が必要です。
類義語
- 零落(れいらく)
- 落ちぶれる
- 凋落(ちょうらく)
- 栄枯盛衰(えいこせいすい)
英語表現
- fall from grace
- come down in the world
- lose one's fortune
- go from riches to rags
「尾羽うち枯らす」は、日本語ならではの奥深い表現です。状況に合わせて、適切な言葉を選んで使ってみましょう。