「野次馬」とは、本来は歳を取った馬や御しがたい馬を指す日本語です。そこから転じて、自分とは直接関係の無い事象に浅はかな興味を抱き、物見高く集まる、面白半分に騒ぎ立てるなどといった行為に及ぶこと、ならびに、その行為者を指して言う、蔑む含意をもった語にもなり、現代ではこちらの用法が第一義となっています。
例文
- 火事現場に野次馬が集まっていた。
- 芸能人のサイン会には、多くの野次馬が詰めかけていた。
- インターネット上には、野次馬のようなコメントが多い。
「野次馬」の類似表現
- 見物人
- 傍観者
- 物好き
- 好事家
- 興味本位の人
「野次馬」の英語表現
- bystander
- onlooker
- rubberneck
- gawker
- busybody
「野次馬」は、興味本位で人の不幸を喜んだり、騒ぎ立てるようなネガティブなイメージを持つ言葉です。「野次馬」にならないように、常に冷静沈着に行動することが大切です。
しかし、近年では「野次馬」という言葉が、必ずしもネガティブな意味で使われるとは限らないようになってきています。例えば、スポーツ観戦においては、熱狂的なファンのことを「野次馬」と呼ぶことがあります。この場合の「野次馬」は、チームを応援するというポジティブな意味合いを持っています。
このように、「野次馬」という言葉は、文脈によって様々な意味合いを持つことができます。使う際には、状況をよく考えて使うようにしましょう。