「百も承知」とは、十分に承知していることを意味する慣用句

「百も承知」とは、十分に承知していることを意味する慣用句です。「もう十分にわかっている」「異議はない」という意味合いを強めて表現する場合によく使われます。

語源

「百」は、ここでは数量の多いことを表す言葉です。「十分すぎるほど理解している」という意味合いから、「百も承知」という表現が使われるようになったと考えられています。

使い方

「百も承知」は、以下のような状況で使われます。

  • 相手が何かを説明したり、指示したりしたときに、もう十分に理解したことを伝えたいとき
  • 相手の意見に賛成していることを伝えたいとき
  • 文句や異議はないことを伝えたいとき

例文

  • A: 明日の会議は、9時からだと聞いています。

  • B: 百も承知です。資料は事前に確認しておきます。

  • A: この仕事は、あなたにお願いしてもいいでしょうか?

  • B: 百も承知です。喜んでやらせていただきます。

  • A: 今回のプロジェクトは、かなり大変になると思いますが、大丈夫ですか?

  • B: 百も承知です。全力で取り組んでいきます。

類義語

  • 十分に承知している
  • よくわかっている
  • 異議はない
  • 了解した
  • 賛成する
  • 従う
  • 受け入れる
  • 甘んじる
  • 文句はない

対義語

  • わからない
  • 異議がある
  • 反対する
  • 拒否する
  • 抵抗する
  • 従わない
  • 受け入れない
  • 文句がある

英語表現

  • I understand perfectly.
  • I am fully aware of that.
  • I have no objection.
  • I agree completely.
  • I am happy to do it.
  • I am willing to accept it.

まとめ

「百も承知」は、十分に承知していることを意味する慣用句です。「もう十分にわかっている」「異議はない」という意味合いを強めて表現する場合によく使われます。

丁寧な言葉遣いなので、目上の人やフォーマルな場面で使われることが多いです。

しかし、「百も承知」という言葉は、相手によっては上から目線と捉えられてしまう場合もあるので、状況に応じて使い分けることが大切です。

参考URL:
百も承知(ひゃくもしょうち)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書