「四面楚歌」とは、敵に囲まれて孤立し、助けを求めることができない状況を意味する四字熟語

「四面楚歌」とは、敵に囲まれて孤立し、助けを求めることができない状況を意味する四字熟語です。転じて、周囲が反対者ばかりで、味方のいない孤立した状態のことをも言います。

由来

この四字熟語は、中国の歴史書「史記」の一節から由来しています。

秦末漢初、項羽(こうう)率いる楚軍は、劉邦(りゅうほう)率いる漢軍に垓下(がいか)で包囲されました。楚軍は兵士も少なく、食料も尽き果てていました。

ある夜、項羽は漢軍の中から楚の歌声が聞こえるのを聞きました。項羽は、楚の民が漢軍に降伏したと思い、絶望して自害してしまいました。

使い方

「四面楚歌」は、以下のような場面で使われます。

  • 政治家がスキャンダルに巻き込まれて、孤立した状況
  • 企業が不祥事によって、顧客や取引先から見放された状況
  • スポーツ選手がチームメイトと対立し、孤立した状況

例文

  • 政治家はスキャンダルで四面楚歌となり、辞任に追い込まれた。
  • 不祥事発覚後、企業は四面楚歌となり、経営危機に陥った。
  • エースストライカーが監督と対立し、チーム内で四面楚歌となった。

類義語

「四面楚歌」の類義語には、以下のようなものがあります。

  • 孤立無援
  • 窮途末路
  • 風前の灯
  • 背水の陣

英語表現

「四面楚歌」にぴったりの英語表現はありませんが、以下のような表現で意味を伝えることができます。

  • "To be surrounded by enemies on all sides."
  • "To be isolated and without support."
  • "To be in a desperate situation."

まとめ

「四面楚歌」は、敵に囲まれて孤立し、助けを求めることができない状況を意味する四字熟語です。政治、経済、スポーツなど、様々な場面で使われることができます。

この四字熟語は、人間の弱さや脆さを思い起こさせてくれます。しかし、どんな状況であっても、最後まで諦めずに戦い続けることが大切であることを教えてくれます。

参考URL:
四面楚歌(しめんそか)とは? 意味・読み方・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書