「棚からぼた餅」とは、思いがけない幸運に恵まれることを意味する慣用句

「棚からぼた餅」とは、思いがけない幸運に恵まれることを意味する慣用句です。労せずしてよいものを得ることのたとえとして使われ、日常生活でもよく耳にする言葉です。

由来

この慣用句の由来には諸説ありますが、最も一般的な説は、江戸時代の芝居小屋に由来するものです。

江戸時代の芝居小屋では、観客席の上部に「棚」と呼ばれる板があり、そこに「餅」を供えていました。芝居の最中に、観客が何気なく手を伸ばすと、棚から餅が落ちてきて口に入るということがあったことから、「棚からぼた餅」という言葉が生まれたと言われています。

類義語

  • 鴨が葱を背負ってくる
  • 勿怪の幸い
  • 棚ぼた
  • 天の恵み
  • ラッキー

例文

  • 宝くじに当たって、棚からぼた餅のような幸運に恵まれた。
  • 仕事を探していたら、偶然求人情報を見つけて、棚からぼた餅のような就職が決まった。
  • テスト勉強をしてなかったのに、なぜか高得点を取ることができて、棚からぼた餅だった。
  • 投資で大儲けした彼は、棚からぼた餅のような幸運を手にすることができた。
  • 彼はいつも棚からぼた餅のような幸運に恵まれていて、羨ましい。

注意点

「棚からぼた餅」という言葉は、基本的にポジティブな意味合いで使われます。しかし、努力せずに幸運を手に入れた人を妬んだり、皮肉ったりするようなニュアンスで使う場合もあります。

また、この言葉を使う場面には注意が必要です。例えば、努力して得た成果を「棚からぼた餅」と表現するのは適切ではありません。

参考URL:
棚から牡丹餅 - ウィクショナリー日本語版